【Okolofutbola】映画製作費用をICOで調達しようとする試みが始まった

どんな資金調達でもICOで可能な時代

アメリカにおける映画の聖地であるハリウッドにおいて、セクシャル・ハラスメントの問題が浮上しているが、以前から行われていたことが、最近になって明るみになっている印象がある。
アメリカに限らず、日本においても映画産業などの娯楽業界では古い体質が残っていると考えられている。
体質が古いということは、新しい考え方を受け入れにくい傾向があると言い換えられ、無名の監督やあまり名が通っていない俳優や女優などは、どれだけ才能があってもそれを開花させる土壌が少ない状況になっている。
大学のキャンパスなどを歩いていると、時々学生などが映画を撮影している光景に出くわすことがある。
当然ながら、監督や役者、スタッフなども学生であり、機材もかなり古いものを使っているが、成功を夢見て努力をしている姿を目にするのは結構嬉しいものだ。
ただ、これらの学生などが映画を撮影したいと思っている場合、資金が限られているためにやりたいことができず、夢を諦めてしまうというパターンが多くなっている。
日本に限らず、映画を撮影したいと考えている人たちの多くはお金に困っており、潤沢な資金を得られれば、良質な作品を製作できる能力と意欲を兼ね備えているケースは少なくない。
そんな人たちにとって、非常に参考になるICOが誕生した。ICOで資金を調達し、映画を撮影しようという試みが始まったのである。そのICOプロジェクトの名は、「Okolofutbola」である。

ICOに参加することで映画への出資者になれる仕組み

Okolofutbolaはロシア語で「War for peace(平和のための戦争)」という意味で、何らかの戦いに挑み平和を取り戻すという趣旨のようだ。
Okolofutbolaは2017年10月から2018年2月までの4カ月間ICOを実施しており、一般的なICOよりも長めの期間を設定している。
Okolofutbolaは映画のタイトルでもあり、既に俳優や女優などを揃えており、2018年2月にICOが完了したら、2018年3月から5月までの3カ月間で映画撮影を行うとウェブサイト上のロードマップで説明している。
2018年6月から12月までの間が「Post-production period」になっており、この半年で編集作業などが行われることになるのだろう。
一点気になったのは、ウェブサイトのロードマップ上で英語の「December(12月)」が「Decmber」と4文字目のアルファベットである「e」が抜けており、ミススペルになっていることだ。
ICOを行う組織にとって、ウェブサイトはマーケティング・ツールであり、スペル・チェックという基本的な作業をOkolofutbolaは怠っているようだ。
英語を母国語としている人がOkolofutbolaのウェブサイトを読めば、このミススペルにすぐ気がつくはずで、細かいことをきちんとチェックしていない組織という印象を受けかねない。
今後ICOで資金調達を行おうと考えている人は、ウェブサイト上のミススペルなどに気を使うべきで、英語の情報を配信する場合は、事前にスペル・チェックを行うことをおすすめする。
話がそれてしまったが、Okolofutbolaは2018年中に撮影した映画の編集を終え、2019年1月から2月にかけて宣伝やマーケティングを実施すると説明している。
2019年3月にロシアで映画「Okolofutbola」を公開し、4月から6月にかけてビデオ・オン・デマンドの形でインターネット上に公開し、世界中の視聴者に配信することになっている。
Okolofutbolaが実施するICOに参加することで、映画への出資者になれる仕組みであり、映画がヒットすれば仮想通貨であるOKFトークンの値上がりが期待できることになる。

ICOがあれば銀行に融資を頼まなくてよい時代

Okolofutbolaは映画製作費用をICOで調達しようとしているわけだが、11月20日にこちらのサイト「bit-life(ビットライフ)」で紹介した「サンタルヌー」は日本のベルギー・ビール専門店であり、名古屋から東京・赤坂への移転費用をICOでまかなった。
ICOというと企業が新しい商品やサービスを提供したり、創造的なビジネスモデルを実現するために仮想通貨を発行し、資金を調達する手段というイメージが強いが、最近は特定のプロジェクト毎にICOを実施する団体が出始めている。
伝統的な金融機関である銀行などは、映画の製作費用などを融資してくれる可能性が低いため、アーティストやクリエイターなどは才能を作品製作に費やすのではなく、いろいろな金策に追われるというケースがこれまではあった。
しかしながら、現在はICOでプロジェクトにかかる資金を調達できる時代である。クラウドファンディングで資金を調達することが日本でも流行し始めているが、クラウドファンディングは基本的に法定通貨でお金を集めることになる。
一方、ICOの場合は仮想通貨を発行することになるため、銀行口座を経由する必要がない。銀行システムを使わなくてもよいことは、いろいろな点でメリットがある。
クラウドファンディングで資金調達をしようとした場合、最低目標額に達しない場合は資金を出資者に返還する手続きが取られる。
クラウドファンディングは法定通貨で集められるため、返還する場合も銀行口座などの既存金融システムを経由する必要があることから、お金を返す際にもかなりの手数料が発生することになる。
ICOでも、最低目標額に達しない場合は出資者にイーサリアムなどを返還することが多いが、その場合でも仮想通貨を返すためのコストはクラウドファンディングよりも安くすむことが多い。
上記の観点から、今後は何らかのビジネスやプロジェクトでお金が必要になっても、銀行などに融資を依頼せず、ICOで資金調達する人や団体が増えてくることが予想される。

映画に登場する俳優、女優、プロデューサーも決定済み

映画「Okolofutbola」に登場する俳優、女優、プロデューサーなどはウェブサイトに顔写真が掲載されている。
ロシアの人たちであるため、あまり知名度は高くなさそうだが、誰がどの役を演じるかなども固まっているようだ。
また、映画「Okolofutbola」の最初の部分は既に撮影済みで、ウェブサイトの下の方にYouTubeで掲載されているため、投資を検討している人は一度視聴してみることをおすすめする。

アメリカ人とシンガポール人はICOに参加できない

OkolofutbolaのICOに、アメリカ人とシンガポール人は参加することができないことがウェブサイトの一番下部分で説明されている。
他のICO企業でも同様の説明を行っているケースがあり、アメリカ人とシンガポール人はICOへの投資制限を受けていることになる。
現時点で、日本人や日本に住んでいる人たちがICOへの制限を受けているケースを見たことはない。自由にICOに参加できるという点で、恵まれていると言えるだろう。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする