ビットコインが分裂し、ビットコイン・ダイヤモンド誕生!

Segwit2Xの分裂キャンセルから数週間後に分裂

2017年11月は仮想通貨全体が上昇基調にあり、ビットコイン価格が9,000米ドルを突破し、イーサリアム価格が450米ドルを超えるなど、イケイケドンドンの状態になっている。

こちらのサイト「bit-life(ビットライフ)」で繰り返しお伝えしている通り、私は仮想通貨評論家であり、ポジション・トークを行わず、利益相反を避けるために仮想通貨への投資は一切行っていない。

ビットコインやイーサリアム、リップルなどの仮想通貨価格上昇が、私にとって直接経済的な利益を生むわけではないが、間接的には大きな影響がある。

仮想通貨業界全体の時価総額が大きくなれば、それだけ市場が拡大し、投資家の数が増えることにつながるため、仮想通貨評論家コインマンとしての仕事が増えることになるからだ。

そのため、私としては仮想通貨業界が健全な形で成長することを望んでおり、中立の立場を維持しながら、皆様に価値がある情報を今後も送り続ける予定である。

この記事を執筆しているのは2017年11月26日なのだが、ビットコインが3度目の分裂を行い、ビットコイン・ダイヤモンドが誕生したことがニュースになっている。

11月中旬に予定されていたビットコインとSegwit2Xの分裂が回避されたばかりであるが、同じ月にビットコインは3度目の分裂を行って、ビットコイン・ダイヤモンドが生まれたわけだ。

今回は、正に生まれたての仮想通貨であるビットコイン・ダイヤモンドがどのようなアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)であるかを皆様にお伝えしたい。

ビットコイン保有者にビットコイン・ダイヤモンドが付与されるかは未定

2017年8月にビットコイン・キャッシュがビットコインと分裂して誕生した際、ビットコイン保有者に対して、無条件でビットコイン・キャッシュが付与された。

ビットコインが2回目に分裂した2017年10月、新しく生まれたアルトコインであるビットコイン・ゴールドについては、仮想通貨取引所によって対応が分かれた。

日本の最大手仮想通貨取引所は、ビットコイン保有者に対してビットコイン・ゴールドを付与することを発表していたが、他の取引所の中には、「付与を行わない」と宣言しているところもあった。

今回のビットコイン・ダイヤモンド誕生に関して、日本の仮想通貨取引所は反応していないところが多い。

ビットコイン・ゴールドが出てきた際には、ビットコイン保有者に対してビットコイン・ゴールドを付与するかどうかについて発表していた取引所が多かったが、今回のビットコイン・ダイヤモンドについては、無視というかスルーしているところが大半のようだ。

日本の仮想通貨取引所が怠けているわけではなく、ビットコインは今後も分裂が予想されており、すべてにかまっていられないというのが正直なところなのだろう。

ちなみに、ビットコインは2017年中にビットコイン・キャッシュプラスとスーパー・ビットコインと分裂する予定になっており、このまま行くと1年で5回の分裂を行うことになる。

ビットコイン・ダイヤモンドの付与を発表する海外の取引所が登場

今回のビットコイン・ダイヤモンド登場について、日本の仮想通貨取引所はダンマリを決め込んでいるところが多いが、海外の取引所の中にはビットコイン保有者に対して、「ビットコイン・ダイヤモンドを付与する」と発表しているところがある。

1ビットコインにつき10ビットコイン・ダイヤモンドを付与することになっており、これらの海外の仮想通貨取引所でビットコインを持っている人は、ビットコイン・ダイヤモンドを無条件で受け取れることになる。

ビットコイン・ダイヤモンドはプライバシーを重視

ビットコイン・ダイヤモンドは、ビットコインの8倍の処理容量を持っており、ビットコイン決済のスピードの遅さなどを改善することが期待されている。

ただ、2017年8月に誕生したビットコイン・キャッシュも、ビットコインの8倍の処理能力を持つことをキャッチフレーズに誕生した。

処理能力だけを見ると、ビットコイン・キャッシュとビットコイン・ダイヤモンドに大きな違いは見られない。

しかしながら、ビットコイン・ダイヤモンドはプライバシーを重視したアルトコインとして、ビットコインから分裂したことになっている。

2017年10月にビットコインから分裂したビットコイン・ゴールドの場合、「ビットコインよりもマイニングがしやすい」ことが売り文句だった。

今回登場したビットコイン・ダイヤモンドの場合、ビットコインの8倍の処理能力を持ちながら、優れた匿名性を実現したことを前面に打ち出している。

ビットコイン・ダイヤモンドの匿名性はMoneroに及ばない?

ビットコイン・ダイヤモンドはプライバシー性の高いアルトコインとして生まれてきたわけであるが、匿名性を重視した仮想通貨であるMoneroに能力面で遠く及ばないとする意見が海外では主流である。

Moneroの場合、「ワンタイム・リング署名」と呼ばれる技術によって、取引履歴を追跡できない仕組みを実現している。

ビットコイン・ダイヤモンドの匿名性がビットコインよりも高いことは確かであるが、ブロックチェーンの専門家の中には、「Moneroに比べると半分以下の性能しかないのでは」とコメントする人もいる。

ビットコイン・ダイヤモンドの総発行枚数はビットコインの10倍

ビットコイン・ダイヤモンドのもう一つの特徴として、総発行枚数が2億1,000万枚に設定されており、2,100万枚のビットコインの10倍になっていることがある。

先程、海外の仮想通貨取引所で、1ビットコイン保有者に10ビットコイン・ダイヤモンドを付与するところがあるとお伝えした。

ビットコインとビットコイン・ダイヤモンドの比率が1対10になっているのは、ビットコインダイヤモンドの総発行枚数が、ビットコインの10倍多くなっているからである。

ビットコイン・ダイヤモンド価格は80米ドル代で推移

ビットコイン・ダイヤモンドは11月24日にビットコインから分裂し、60米ドル代の価格がついた。

この記事を執筆している11月26日時点で、ビットコイン・ダイヤモンドの価格はおよそ90米ドルで推移している。

一方のビットコインは約9,000米ドルで取引されており、ビットコイン・ダイヤモンドの価格はビットコインの100分の1程度になっている。

ビットコイン・ダイヤモンドの公式ウェブサイトでは、ビットコイン・ダイヤモンドがいくつかの仮想通貨取引所の支援を受けていると述べている。

しかしながら、日本のほとんどの取引所はビットコイン・ダイヤモンドへの対応を決めておらず、海外の取引所でもビットコイン保有者に対してビットコイン・ダイヤモンドを付与すると発表しているところは少数派である。

3度目の分裂を経験したビットコインだが、今後も分裂が予定されており、仮想通貨業界の王様として現在の地位を維持できるかどうかは不透明な点がある。

現在は、ビットコイン価格が上昇を続けているため、分裂を繰り返している状態はあまり問題視されていない。

ただ、ビットコインの現状については懐疑的な見方が出てきており、上昇基調がいつまで続くか誰にも分からなくなっている。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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