世界中に眠っている5.5兆円の仮想通貨が動き出すブロックチェーン技術が誕生?

世界中に眠っている5.5兆円の仮想通貨が動き出すブロックチェーン技術が誕生?

来日する外国人観光客が増えているが、彼ら、彼女らが日本に滞在している間に感じる不満の1つとして、「クレジットカード決済可能な店舗が少ない」というものがある。

この事実は外国人観光客に限らず、私を含む日本に住んでいる人でも不満を感じている人がいるはずだ。
北欧などに行くと、政策として現金を使いにくくしている国があり、100円未満の小さなお菓子を買う場合などであっても、クレジットカード決済しか受け付けないようになっている。
昨年、私がハワイに旅行した際、現金を使ったのは公共のバスだけで、他の買い物などはすべてクレジットカードで支払った。
海外でキャッシュレス決済が急速に進む中、日本は先進国の中で異常なほどの現金社会である。
その理由の一つとして、クレジットカード決済を行う場合に店舗側が負担する利用手数料がある。
個人経営の店舗やレストランなどがクレジットカード決済を導入すると、4パーセントから5パーセントの手数料が必要になる。
クレジットカード決済導入に伴う高い手数料が、日本におけるクレジットカードの普及を遅らせていると私は感じているが、この状況を打破する可能性があるブロックチェーン・プラットフォーム企業が現れた。
その名は、「Monetha」である。

クレジットカード決済には最大15回のステップが存在している?

Monethaのウェブサイトに入ると、現在の決済システムがいかに非効率であるかを説明している動画を視聴することができる。
Monethaによると、既存のクレジットカード支払いを店舗やレストランなどで行おうとすると、最大15回ものステップを踏んで決済が行われているというのだ。
何を隠そう、私は一時期クレジットカード会社に出向して働いていたことがあり、結構クレジットカード決済に詳しいつもりだった。
しかしながら、クレジットカード決済に最大15回ものステップが存在していたことは初耳だった(もっと勉強が必要だな…)。
Monethaのプラットフォームを店舗側が導入することで、最大15回かかっている現在のステップが1回になり、クレジットカード決済に必要だった5パーセント近い手数料が1.5パーセントに削減できるという。

クレジットカード決済は入金までの時間が長すぎ?

Monethaによると、クレジットカード決済の不便さは、手数料の高さと複雑すぎるプロセスだけではないそうだ。
レストランなどで顧客が10,000円の飲食を行って、クレジットカードで決済を行ったケースを考えてみよう。
レストランの銀行口座には、売り上げの10,000円からクレジットカード手数料5パーセントを差し引かれた9,500円(10,000円-500円)が入金されることになる。
顧客としてレストランを使っている立場からすると、クレジットカードで支払いをすれば、翌日中には銀行口座に入るのだろうとイメージしてしまいがちである。
しかしながら、実際にレストランの銀行口座に入金されるのは早くても数日後であり、遅い場合だと2週間以上かかることもあるのである。
クレジットカード会社のオペレーションによって、クレジットカード決済から銀行口座入金までの日数は異なるが、早いところであっても数日は必要になってしまう。
Monethaを利用すれば、早い場合であれば数分から数時間で店側に売り上げが反映されるという。

問題はイーサリアム決済であるところ?

Monethaを利用することで、既存のクレジットカード決済の高い手数料、複雑なプロセス、入金までの長い時間から解放されるとしている。
何を隠そう(今回はこのフレーズ多いな…)私の家族はレストランを経営しており、クレジットカード決済に伴う高い手数料について、いつもグチを聞かされているのだ。しかしである。
私の家族が経営しているレストランに、すぐにMonethaのプラットフォームを導入するかと聞けば、答えはおそらく「NO」だろう。
なぜか?Monethaで決済できるのは仮想通貨イーサリアムであり、米ドルやユーロ、日本円などの法定通貨ではないからである。
Monethaによると、店側はインターネット経由で簡単に決済用のプラットフォームを作成可能であるとしている。
イーサリアム決済が進んでいるアメリカなどであれば、Monethaは拡大の可能性があるが、仮想通貨の普及が進んでいない日本などの国では、Monethaの利便性が確認されるまで一定の時間がかかるだろう。

Monethaは、2017年8月22日からICO(仮想通貨による資金調達)を開始する予定であり、サービス展開の準備を加速していくとしている。
Monethaによると、世界には利用されていない仮想通貨が500億米ドル(約5兆5,000億円)眠っているという。
Monethaは、活用されていない巨額の仮想通貨を動かす最初の一撃になりたいとしている。
既存のクレジットカード決済の仕組みに不満を持っている事業者やレストラン経営者などは多いため、Monethaの一撃が大きな流れを引き起こす可能性は十分にあるだろう。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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