自動車大手メーカー4社によるブロックチェーンベースのMOBI発表

自動車大手メーカーのBMW、ゼネラル・モーターズ、フォード、ルノーの4社が、自動車分野におけるブロックチェーンの可能性を模索するために、新たなプラットフォーム「モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアチブ(以下、MOBI)」を起ち上げました。2018年5月2日、TechCrunchが報じました。

ご存じの方も多いでしょうが、自動車企業がブロックチェーン技術に触れたのは、初めてのことではありません。米トヨタはすでに独自の実証実験を行っていますし、フランスのルノー社はR3の研究コンソーシアム(銀行をはじめ金融分野でのブロックチェーン応用の可能性をさぐる共同事業体)に参加しています。

しかし、MOBIでは、自動車業界だけでなくブロックチェーンの幅広いユースケースをさぐっていきます。

MOBIの初代CEOであるChris Ballinger氏は、「自動車メーカー、サプライヤー、ベンチャー企業、政府機関を結集することで、企業、消費者、コミュニティの利益のための普及を加速することができます」と述べています。

MOBIのミッション

MOBIの公式サイトトップページには「ブロックチェーンと関連技術を使用し、より安全かつ安価にモビリティを提供する」と掲げられています。

また、ミッションの項目には「業界、消費者、およびコミュニティの利益のために、ブロックチェーン標準化を推進し、および関連技術の応用を加速する」とあります。

こういったプラットフォームがローンチされたことからも、今後自動車産業がブロックチェーン導入を推進していく動きはますます加速していくものと思われます。

MOBI発表以前にも、すでに自動車メーカー各社はブロックチェーン技術を検証や導入を進めてきました。

ダイムラー社は独自の仮想通貨を発行

メルセデス・ベンツを製造するドイツのダイムラー社は、スペインで開催されたモバイル・ワールド・コングレス2018で、独自の仮想通貨「モビコイン」を発表しました。
車両から収集されたデータは、ダイムラー社に送信され、データをもとにモビコインがモバイルアプリに保存されるしくみです。

BMWはブロックチェーン技術のスタートアップ会社と提携

ドイツのBMW社は、ブロックチェーン技術開発を手がけるcarVerical社と提携し、自動車に関連するさまざまな情報をブロックチェーン上で処理できるプラットフォーム構築を目指しています。

自動車産業分野でブロックチェーン技術の応用が見込まれているのは、メーカーに限ったことではありません。

ブロックチェーンで不正のない優良ドライバーコミュニティ構築をめざす

自動車保険アプリKasko2Goは、「優良ドライバーの保険料を安くし、保険代理店が低リスクの顧客を特定することができる分散型エコシステムを作り出す」ことを目指しています。保険料は最大で50%節約できるということです。

Kasko2GoのCEO、Genadi Man氏は、次のように語っています。

保険の非中央集権化は将来的に重要な意義があります。伝統的に競合他社と見なされる企業には、顧客のために弊社の技術を使用しない理由がないでしょう。弊社のソリューションは非中央集権化された分散型台帳技術を使用し、すべての保険会社が利用可能なものとなります。

まとめ

以上、MOBIをはじめ、自動車保険分野でのブロックチェーン導入事例を見てきました。

ブロックチェーンの非改ざん性を活かし、不正のないデータを送受信することで、消費者やユーザーにとってもメリットのあるエコシステムの構築が進んでいることがうかがえました。
今後も、自動車産業におけるブロックチェーン導入の動きに注目です。

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