ブラジルの中央銀行、ブロックチェーン技術の試用を検討

ブラジルの中央銀行が、ブロックチェーン(ネットワークに感情元帳を記録するシステム)の試用を検討していると発表しました。

これまで行われていた研究をまとめ、仮想通貨の技術に大きな可能性があると判断したブラジル中央銀行は、データのバックアップシステムとして試用する予定だそうです。

このニュースには一体どのような意味があるのでしょうか?

データや技術保護の為のブロックチェーン利用

今回発表されたニュースは、一国の中央銀行がブロックチェーンシステムを導入するという点で大きな話題となりました。

全面的にこの技術を採用するという訳では無く、万一の事態に備えたバックアップシステムからブロックチェーン技術の利用を開始するそうです。

国内で長らく行われていた仮想通貨に関する研究もIDTや地方通貨、オンライン決済についてと、幅広いジャンルで論文が発表されています。

ブラジルでは通貨のレアルが3ヶ月で9.6%も下落するなど、国民の多くが自国の経済と通貨に不安を抱いていました。
そして多くの人が仮想通貨の運用を始めて、資産の安定を図ったのです。

アルゼンチンやブラジルでは、通貨を国外に持ち出す場合に厳しい規制があり、その点でも国際的に利便性の高い仮想通貨に注目が集まったと言えます。
なんとオリンピック前の一時には、ビットコインが金の値段を超えるという驚きのニュースもあった程でした。

世界の情勢が不安定な昨今、仮想通貨の技術に関してロシアや中国などの国が改めて否定的な姿勢を示す中で、今回のブラジルの対応は少し異質とも思えます。

ですが長期的な目で見た場合、政府や中央銀行の公的機関がブロックチェーンなどの最新技術を採用しているのは良い面もあるのではないでしょうか。

政府の管理下の元でコントロールできれば、自国の通貨の安定化も可能かもしれません。
さらに、ベトナムのように軍資本の会社がブロックチェーンを応用した高いサービスを開始すれば、中央機関に資本が集まる仕組みも作れます。

個人認証にイーサリアムを使う可能性も

ブラジルでブロックチェーン技術の研究が進んでいるのは、中央銀行だけではありません。
政府の計画省と呼ばれる機関で、uportの利用が進められているそうです。

uportは、コンセンサスシステム社が開発したID認証サービスです。
イーサリアムのブロックチェーン技術の元で作られたシステムで、従来より安全に個人認証が行えるのだそう。

現在ネットショッピングや有料コンテンツを利用する場合、FacebookやツイッターのSNSアカウントで認証を行う事が一般的ですよね。
この方法はハッキングされた場合に、個人の特定がしやすく、クレジットカード情報の悪用も比較的容易というデメリットがあります。

しかしこのuportを使えば、個人情報を第三者に託さずに認証が出来ます。

ブラジル政府はこの技術を使って、公的文書を漏らさずに送るデモンストレーションに成功しました。
今後は公的文書の承認作業にこの技術を利用し、将来的には国民情報の管理や、機密文書のやり取りへの利用が期待されています。

ブラジルはブロックチェーン技術運営に積極的

上記のように、ブラジル政府はあらゆる面でブロックチェーン技術に可能性を感じています。

ですが経済的な面から見ると、決して恵まれているとは言い難いです。
W杯やオリンピックによる好景気もひと段落ついて、不安定な政治や失業率の増加による国債の格下げ、通貨の下落など…
むしろネガティブなニュースの方が多いように感じます。

ですがそんな局面においても公的サービスを合理的に行い、コストカットする為に努めたり、最新技術を柔軟に取り入れたりしてあらゆる可能性を試しています。

その姿勢から、東京オリンピックを間近く控えた私たちが学べる事が数多くあるように思います。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

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