スポーツの賭け金に上限を設けない革新的なサービスを行うブロックチェーン企業が登場?

スポーツの賭け金に上限を設けない革新的なサービスを行うブロックチェーン企業が登場?

私は、これまで賭け事というものをしたことがない。

外資系金融機関に長く身を置いていたため、年に1度の人事評価が低いと退職勧告というものを受ける可能性があり、仕事自体がギャンブルみたいなものだったから、競馬にも競輪にもパチンコにも興味がなかった。
外資系金融機関によってやり方は違うようだが、退職勧告を受ける場合、「この仕事は向いていないんじゃないですか?」と人事部からやんわり言われることが多いようだ。
退職勧告を受けるとパニックに陥る人がいるが、別に人生が終わったわけでも、この世の終わりが来たわけでもない。
単に今の仕事が向いていなかっただけで、別のところで働き口を探せばよいだけだ。
もしくは、私のように自分で新しい仕事を始めるという手もある(仮想通貨評論家という仕事もあるのだ!)。
幸か不幸か、私は会社員時代、退職勧告を受けることがなかったが、退職勧告で会社を辞めることにはメリットもある。
まず、パッケージと呼ばれる上乗せ退職金が出る。
勤続年数や役職などによってパッケージの額は異なるが、年収の半分くらいは上乗せされることが多いため、結構おいしかったりする。
また、会社都合の退職になるため、失業手当がすぐに支給され、国民健康保険料の減免が受けられるなど、さまざまな優遇を受けられる。
この記事を読んでいる方で、もし勤務先から退職勧告を受けても、それほど気落ちする必要はないことを伝えておこう。
今から考えると、私は退職勧告を受けたかったくらいである。
だって、色々と得になることが多いんだもの。
何の話だっけ?
そうだ、そうだ。
ギャンブルの話から退職勧告のことに走ってしまったのだ。
今回紹介するのは、賭け金の上限を撤廃した革新的なブロックチェーン企業である「iMPERIUM」だ。

現在のスポーツの賭け事に関する根本的な問題点とは?

日本においては、あまりスポーツの賭け事というものを目にしないかもしれないが、Jリーグの試合の勝ち負けを予想するtotoなどは立派なギャンブルである。
野球の試合で賭け事をすると、野球賭博になり、下手をすると警察に捕まる可能性がある。
2016年にプロ野球選手が野球賭博で選手生命を絶たれ、暴力団などとの癒着などについても大々的に報道された。
実際にプレイしている野球選手が賭博に関与していたのは大きな問題だろうが、サッカーの試合は賭け事の対象にしてもよいが、野球はダメだという理由はよく分からない。
一方、海外に目を向けると、ブックメーカーというインターネット・サイトがあり、野球やサッカーなどのスポーツはもちろんのこと、アメリカのトランプ大統領が次のスピーチで何を話すかなども賭け事の対象になったりするくらいである。
スポーツや政治だけではなく、天気などについても賭けることができ、ある意味何でもありなのである。
イギリス政府公認のブックメーカーの中には、日本語対応をしているところもあり、賭け事に対する考え方がイギリスと日本では、まるで違うところが面白い。
ただ、ブックメーカー経由で賭け事をすると、4パーセントから6パーセントの手数料が発生すると言われている。
今回紹介するiMPERIUMが問題にしているのは、まさにこの点であり、既存のギャンブルの仕組みの中で発生する高い手数料が、「致命的な問題(vital problem)」であると手厳しく批判している。
高い手数料に加えて、「安全性の欠如(Lack of Security)」と「賭け金の上限(Betting Limits)」の3つが致命的な問題であると、iMPERIUMは説明している。
iMPERIUMは、強力で効率的なイーサリアムのブロックチェーン・プラットフォームを活用することによって、3つの致命的な問題を解決することが可能になったとウェブサイト上で述べている。

賭ける金額の上限がないギャンブルは成立するのか?

iMPERIUMが述べている3つの根本的な問題のうち、高い手数料と安全性の欠如の2つについてブロックチェーン技術で解決することができるというのは理解できる。
しかしながら、賭ける金額の上限がないギャンブルというのは本当に実現可能なのだろうか。
iMPERIUMによると、賭け金の上限をなくしてもビジネスは成立するらしい。
iMPERIUMは、独自の自動モデルを開発したため、賭け金の上限をなくすことが可能になったとウェブサイト上で述べている。
具体的な説明は掲載されていないが、金融機関などが利用する自動モデルに近い仕組みによって、リスク管理を行うようだ。

iMPERIUMのトークンを買うことのメリットは何なのか?

iMPERIUMは、2017年8月20日から8月27日までICO(仮想通貨による資金調達)を行っている。
他のICOを行っている企業と比較して、期間は短めになっており、株式市場でIPO(Initial Public Offering)を行う会社が設定している申し込み期間に近い短さである。
iMPERIUMはウェブサイトの「よくある質問(FAQ)」部分で、「ICOに参加することでどのような利益を受けられるのか?」という質問に対して、2つの回答を示している。
まず、iMPERIUMのプラットフォームで賭け事に参加するためには、iMPERIUMが発行するトークンであるiMPERIUM coinが必要になる。
日本のゲームセンターで遊ぶ時と同じ仕組みであり、iMPERIUMでスポーツの賭け事を行う時はiMPERIUM coinを使い、買ったらトークンをもらい、負けたらトークンを持っていかれることになる。
日本のゲームセンターとまったく同じやり方だが、iMPERIUM coinは換金できる点が違うところだろう。
iMPERIUM coinを購入することの2つ目のメリットとして、iMPERIUMのビジネスが拡大することで、iMPERIUM coinの価格上昇を期待できることが述べられている。
競馬や競輪、パチンコなどを見ていても、運営側が儲かる仕組みになっており、iMPERIUMもギャンブルの胴元であることには変わりはないため、利益を上げられる可能性は高いと言えるだろう。

iMPERIUMは合法なのか?

ブロックチェーン・プラットフォームを活用して、スポーツの賭け事に関するサービスを提供するiMPERIUMについては合法性についての質問があるようで、この点についても「よくある質問」コーナーで取り上げている。
iMPERIUMによると、プロジェクトの進捗状況について、監督官庁や規制当局とコンタクトを続けているようで、社内の法務アドバイザーだけではなく、法務コンサルタントも適宜交えながら協議を続けているとウェブサイト上で説明している。

iMPERIUMは、2017年第3四半期中に資金調達を完了し、2017年第4四半期中にトークンであるiMPERIUM coinの交換を開始して、厳格な環境でのテスト運営を行うとしている。
賭ける金額の上限を撤廃するという革新的なサービスを発表したiMPERIUMだが、その分のリスクを負うことにもなるため、慎重にサービス運用を始めるようだ。
ICOでiMPERIUM coinに出資する場合、この部分のリスクについてもきちんと確認をしておくべきだろう。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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