猿でもわかる。イーサリアムクラシック

2016年6月17日は仮想通貨を取引する全てのトレーダーにとって忘れられない日なのではないでしょうか。

後に「The DAO事件」と呼ばれる、60億円を超える損害を出したこの事件は、中心となったEthereum(イーサリアム)を分裂させることになりました。
今回ご紹介するのは、この「The DAO 事件」後に分裂した、Ethereumの片割れ、「EthereumClassic(イーサリアム クラシック)」についてです。

The DAO 事件とは

2016年5月、Ethereum(イーサリアム)プラットフォーム上にThe DAOという独自トークンを発行し始めました。
このThe DAOは瞬く間に資金を集めることに成功し、その額は11,000以上のプレイヤーから合計150億円にも上っています。
これは、様々な資金調達の中でも破格の金額と言えるでしょう。
しかし、6月17日、The DAOのプラグラムに決定的なバグが見つかり、集まっていた資金の1/3(≒65億円)が盗まれるという事件となったのです。
これが、「The DAO 事件」です。
この事件の後、様々な論争が沸き起こった結果、これを「なかったこと」にするため、Ethereum(イーサリアム)のブロックチェーンは強制的に分岐されることになります。
こうして、Ethereum(イーサリアム)はEthereum(イーサリアム)とEthereum Classic(イーサリアムクラシック)とに分裂することになったのです。

Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)の特徴

Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)の特徴は大きく分けて2つあります。
1つは、Ethereum(イーサリアム)から分岐した仮想通貨であるため、Ethereum(イーサリアム)とほとんど変わらないこと。
これは、Ethereumの持つスマートコントラクトといった特徴も持ち合わせていますし、取引しやすい環境も整っているといえるでしょう。
もう1つはあまりにEthereum(イーサリアム)と似通っているため、Ethereum(イーサリアム)そのものの価格に釣られて価格が変動しやすいということです。
別にEthereum Classic(イーサリアムクラシック)としては何もイベントはなくとも、Ethereum(イーサリアム)に何かしらのイベントが発生したときはそれに引きずられて値動きしてしまいます。
また、Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)はEthereumよりもマイナーを行っているプレイヤーが少ないため、貨幣量に違いがあり、その結果として引きずられるといった側面もあります。
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)とEthereum(イーサリアム)を隔てたものEthereum Classic(イーサリアムクラシック)はEthereum(イーサリアム)とほとんど変わりがない。
それならば、どうして2つのコインに分かれてしまったのでしょうか。
それは開発に対する理念・考え方の違いといえるでしょう。
本来的に、仮想通貨は非中央集権的な仕組みを採用しています。
これは、開発者といえども絶対的な権力者とはならないと言い換えても良いでしょう。
しかし、「TheDAO 事件」の結果、Ethereumのブロックチェーンは強制的に分岐させられました。
この決定は中央集権的な仕組みに則っていると考えられます。
このような中央集権的な仕組みに反対し、誰もルールを変えることができない非中央集権的な仕組みを大切にしている通貨がEthereum Classic(イーサリアムクラシック)といえるでしょう。

Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)の未来

中央集権的な仕組みという話が出てきましたが、先日大いに話題となったCOMSAは中央集権的な仕組みを最初から導入しています。
しかし、中央集権的であるということは、仮想通貨が会社の株式と同じような権力的な構造を持っていない以上、その仮想通貨がプレイヤーのためになる様な開発を今後も続けてくれるのか、或いは開発陣が最もメリットがある様に開発するという所謂暴走をどうやってくい止めるのかという問題は必ず付きまといます。
確かに多くのビジネスは人の良心に基づいて円滑に進みます。
しかし、人は同時に悪性もはらんでいる存在です。
こうした議論を大事にするEthereum Classic(イーサリアムクラシック)という仮想通貨。
こうした議論を踏まえて仮想通貨を眺めてみるのも非常に面白いのではないでしょうか。

年間100回美術館に行ける生活を目指して日々何かしている、のんびり屋ライター。
金融・投資・ビジネス・芸術・カウンセリングなどを手掛けている。
仮想通貨については2017年から本格的に勉強を始める。
小さな資金で実際の取引も経験中。「何でもとりあえずやってみる」の意識が強い。

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