ICO後の仮想通貨を購入する取引所を紹介

投資に「絶対」はない

私は現在、仮想通貨評論家コインマンとして活動しており、自営業者として仮想通貨関連の記事執筆やプロジェクト管理のコンサルティングを行って生計を立てている。

取引先の方々や読者の皆様のおかげなのだが、以前は銀行員をやっており、大部分の人たちは私が自営することに対して否定的な見解を示していた。

中には、「絶対に失敗する」という心ない言葉をかける人もいたのだが、この予想は外れたことになる。

少なくとも私は普通に生活できており、今のところ失敗はしていない。「失敗するだろう」という言葉であれば問題はなかったのだが、「絶対」という単語をつけたところがこの人のまずかったところだ。

何でもそうであるが、「絶対」ということはないからである。なぜこんな話を持ち出したかというと、ビジネスにおいても投資においても「絶対」ということはないことをお伝えしたかったのだ。

私の記事をお読み頂いている方には何度かお伝えしているが、2017年9月29日にアメリカの証券取引委員会(SEC)が2つのICO企業とその経営者を告発し、仮想通貨業界で大きな話題になった。

告発された2つのICO企業は、投資家から集めた資金でダイヤモンドと不動産に投資を行い、収益を上げることによって仮想通貨の価格を上昇させるビジネスモデルをウェブサイトで示していた。

SECが調査に入り、ダイヤモンドや不動産に投資をしていなかったことが明らかになったわけであるが、これらのICO企業に投資をした人たちの資金がどうなったかはほとんど報道されていない。

いくらかは返ってくるかもしれないが、すべての資金が戻ってくる可能性は低いだろう。

真剣にビジネスモデルを構築し、発行する仮想通貨を将来的に上昇させ、投資家の期待に応えようとするICO企業が多いと思うが、詐欺コインやインチキICOに引っかかってしまうケースもある。

ICO企業がウェブサイト上で掲載しているホワイトペーパーと呼ばれる事業計画書を熟読するなど、公開されている情報をきちんと精査することが最大の自己防衛になる。

ただ、仮想通貨については法整備が不十分なこともあって、問題に巻き込まれる可能性は株式などの伝統的な金融商品と比べて高めになっていることは事実だろう。

ICO企業に限らないが、投資関連で「絶対に儲かる」というフレーズを使うようなところがあれば、リスクが極めて高いと考えて間違いないだろう。

「絶対に儲かる」というのは論理的におかしく、本当にそうであれば、その言葉を発しているその人が自分で全部買えばよいのだ。

買うべきかどうか迷った仮想通貨が上がると悔しい

投資に絶対がないことは確かであるが、大部分の人が下がると思っていたものが突如上昇し始めるケースは結構ある。

数年前、苦境に陥っていた日本の電機メーカーが海外から経営者を受け入れた途端に収益をV字回復させ、株価が数倍に跳ね上がったのは記憶に新しいところだろう。

このような状況を目の当たりにすると、「あの時、株式を買っておけばよかった」と感じるのが人情というものだろう。

あるICO企業に興味があり、ICO期間中に買うべきかどうか迷って結局買わないという判断をしたことがある人はいるだろう。

ICOが終わり、その仮想通貨がどこかの取引所で流通し始めて価格が大きく上がったりすると、悔しさは倍増するものだ。

ICO期間が終わると、マニアックな仮想通貨は購入できないと考えている人がいるかもしれないが、実は買えるケースがあり、それが今回の記事のテーマである。

今回紹介するのは、草コイン取引所と呼ばれるマニアックな仮想通貨を専門に取り扱う取引所である。

ここでの「草」は雑草の意味であり、どこにでも生えている雑草と同じように世界中に乱立している仮想通貨という意味で草コインと命名されている。

草コインは、ビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨とは違い、流動性が低いため、日本円や米ドル、ユーロなどの法定通貨では買えない場合がほとんどである。

そのため、あらかじめビットコインを用意しておかなければならないことが多い。日本に住んでいる人の場合、日本の仮想通貨取引所でビットコインを購入しておき、草コイン取引所でマニアックな仮想通貨の売買を行うのが一般的である。

口座開設は意外と簡単

今回紹介する草コイン取引所は、「CoinExchange」と「Cryptopia」である。この2つの草コイン取引所は、数百種類以上のマニアックな仮想通貨を取り扱っており、世界的にもよく知られている。

こちらのビットライフで過去に紹介した仮想通貨の中にも、CoinExchangeとCryptopiaで流通しているものがあるため、興味がある人は取り扱われている草コインを見てみるとよいだろう。

言うまでもないが、CoinExchangeとCryptopiaは日本語対応していないため、草コインの取引を行うためにはある程度の英語力が必要になる。

ただ、CoinExchangeとCryptopiaは、視覚的に次の手続きが分かるように工夫して設計が行われていることから、基礎的な英語力があれば問題なく草コインの売買ができるようになっている。

まず、口座開設であるが、これは日本の仮想通貨取引所よりもかなり簡単である。メールアドレスを持っていれば草コイン取引所の口座を開設することができ、運転免許証などの身分証明書を提出する必要もない。

日本の場合、仮想通貨取引所の登録制度が2017年9月から始まったこともあって、本人確認が厳格に行われており、原則として顔写真が入っている運転免許証などの身分証明書がなければ口座開設ができないことになっている。

海外では登録制度がないこともあって、メールアドレスとパスワードを入力すれば口座を開けられる仮想通貨取引所が多くなっているのだ。

CoinExchangeは仮想通貨名がすべて表示される

CoinExchangeで草コインの売買を行う場合、前述の通りビットコインを準備しておく必要がある。

ビットコインを入金しておき、好みの草コインを購入するだけであるため、手続きは比較的簡単である。

また、CoinExchangeの場合、取引可能な仮想通貨名がすべて表示される。一方、Cryptopiaは仮想通貨名を省略して表記しているため、一瞬どの草コインなのか分からなくなるという難点がある。

Cryptopiaで草コインを購入する場合、あらかじめ仮想通貨の略称も確認しておかなければならないわけだ。この部分は結構重要で、表記の観点からするとCryptopiaよりもCoinExchangeの方が優れていることになる。

ビットコイン以外でも取引可能なCryptopia

一方、Cryptopiaのメリットはビットコインだけではなく、ライトコインを使って草コインの売買を行うことができることだ。

ライトコインは、日本の主な仮想通貨取引所でも売買が可能になっているアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)であり、この記事を執筆している2017年11月6日時点で仮想通貨業界第5位の時価総額を誇っている。

ビットコインとライトコインを持っている人にとっては、Cryptopiaは使いやすい草コイン取引所と言えるだろう。

どの草コイン取引所を使う場合であっても、売買するのは流動性が低い仮想通貨であることを認識し、余裕資金で投資を行うことが大切である。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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