ヘッドフォンメーカーのモンスターがICOを発表

いまだ、毎日新しいICOプロジェクトが登場しています。
しかし今回ご紹介するのは少し珍しいケース。ヘッドフォンや音響メーカーとして知られるモンスターケーブル社がICOで資金調達を行うというのです。

記事内で、それに至るまでの経緯と類似のケースについて考察したいと思います。

ヘッドフォンメーカーがICOを画策中

アメリカのヘッドフォンメーカーである、モンスターケーブル社が3億ドル規模のICOを計画していることがわかりました。

同社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、モンスターマネーネットワークを構築するそうです。

モンスターマネーネットワークでは、モンスター社の製品の市場分析・給与支払い・在庫管理・会計などの業務が行われる予定です。

内容を見てみると、顧客に向けたサービスというよりは社内の管理がメインみたいですね。ウォルト・ディズニー社のドラゴンコインのような感じでしょうか。

このネットワーク内で使われるモンスターマネートークンは、イーサリアムベースのERC-20で作成されます。その後段階的にオリジナルのブロックチェーンへ移行する予定です。

さらに将来的には、モンスターマネートークンが通貨の独自の電子商取引プラットフォームを作る予定だとか。電子商取引はつまりオンラインショッピングですね。

ヘッドフォンやBluetoothイヤフォンが買えるか、あるいは音楽データを配信するのかなどは明らかになっていませんが…。

トークンの発行上限は5億枚で、クラウドセールによって3億ドル(約326億円)の資金調達を目標にしています。

ちょっとユニークなのがこの後の説明で、もしもモンスター社がネットワーク立ち上げに失敗した場合はトークンと株式を交換できるようにするというもの。

これは長年の経営経験がある会社ならではの対処ですよね。

モンスターってどんなブランド?

日本でも音楽が好きな人やDJをやっている人には、おなじみの会社だと思います。

モンスターケーブル社は1979年、アメリカのサンフランシスコで設立された音響設備を専門とする会社です。ヘッドフォンやイヤフォンの他にも、オーディオ系のケーブルなども手がけており高音質なのが特徴です。

音楽の現場だけではなく、ハリウッドの撮影現場にも使われることがあるほど。ひと昔前には、ドクタードレーのbeatsとの契約トラブルでも話題になりました。

しかしそんな老舗メーカーにも、不況の波が襲ってきました。2017年末には純損失が2670万ドル(約29億円)、2018年は第1四半期までで1900万ドル(約20億円)と損失額がどんどん膨らんでいます。

じつは今回の計画の前にもすでに、人員削減・予算削減・海外工場の閉鎖などを行なっています。それまでしてもなお転がる負債に、会社としても危機を感じざるをえません。

それでも諦めずに、低コストで迅速に資金調達ができるICOに望みをかけています。3億ドルという強気な価格設定はここから来ているんですね。

ICOは斜陽企業を救えるか

これまで、ICOは資金力に乏しいベンチャー企業が行うものだというイメージがありました。

しかし、仮想通貨が広く知られるようになってからというもの、大手企業が参入することも珍しくなくなっています。大きな会社が新事業に参入するための華やかなトークンセールも人気ですが、コダックなど現在あまり業績が芳しくない会社も参加できるようになったことに市場の成長を感じます。

日本でも、近年家電メーカーなどで寂しい状態が続いていますが、国内ではまだ需要があるのでICOなど開催したらまた活気付くんじゃないかなと思います。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

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