NASDAQ、仮想通貨取引所Geminiとのパートナーシップ発表

証券取引所NASDAQが、Winklevoss兄弟の創業した仮想通貨取引所Geminiとの提携を発表しました。

1971年に全米証券業協会NASDによって開始されたNASDAQは、アメリカ・ヨーロッパ・日本などのNASDAQ市場とも相互上場しています。ベンチャー企業やハイテク産業を中心に、上場数は約5,000社にも上ります。時価総額も世界第2位を誇っている巨大な取引所です。

NASDAQのCEO(最高責任者)であるAdena Friedman氏によるとNASDAQは、将来的に仮想通貨業界への参入も視野に入れているようです。

Winklevoss兄弟とは

Winklevoss兄弟は、Facebookの提唱者でもあります。アメリカで2010年に公開、日本でも2011年に公開された映画「ソーシャル・ネットワーク」では、Facebookの創業者であるMark Elliot Zuckerberg 氏とWinklevoss兄弟のやりとりも描かれています。

現在のWinklevoss兄弟は、仮想通貨長者としても知られています。Facebookから得た賠償金を元手にビットコインに投資し、仮想通貨の世界へと足を踏み入れたためです。当時約13,000円だったビットコインの相場にWinklevoss兄弟は、12億円を投資したといわれています。その後ビットコインを売却したかは不明ですが、もし売却していなければ800億円近い金額まで資産は膨らんでいることになります。

Winklevoss兄弟の創業した取引所Geminiは、兄弟の知名度の高さもありアメリカで最大級の仮想通貨取引所へと成長しています。

NASDAQとブロックチェーンの関係

Geminiとの提携を発表したNASDAQですが、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンには以前から興味を示していました。NASDAQの未公開株取引システムであるNASDAQ Linqには、ブロックチェーンの技術が使われています。NASDAQが取得している特許の中には、ブロックチェーン技術を生かしたデータマッチングシステムも存在しています。

この他にもNASDAQに上場しているReality Shares社は、ブロックチェーン関連企業のみで構成されている上場投資信託(ETF)です。またCEOであるAdena Friedman氏は、過去にもブロックチェーン技術を支持する発言をしています。

GeminiがNASDAQに求めるもの

NASDAQとの提携でGeminiが得たものは、NASDAQの監視技術「SMARTS Market Surveillance Technology」と見られています。不正取引などを自動的に調査・検出・分析するSMARTS技術は、NASDAQ以外にも数多くの市場や規制当局が使用しています。ビットコイン/ドル・イーサリアム/ドル・ビットコイン/イーサリアム・ブロックトレードの4つがSMARTSの監視対象となります。

ブロックトレードとは機関投資家が行う大口の取引のことで、影響の大きさから市場外で非公式に交渉、市場へは後日発表されます。Geminiではブロックトレードを2018年4月に導入しています。

この4つ以外にも、ビットコインオークションをSMARTSで監督します。入札希望者同士が買値を競うビットコインオークションは、2016年9月にGeminiが世界で初めて採用しました。SMARTSで収集されたデータはビットコインの先物取引に利用されます。

ビットコインETFはどうなるのか

Winklevoss兄弟は、長年アメリカ証券取引委員会(SEC)にビットコインETFを申請していました。2018年5月段階どこの団体に対してもSECは、ビットコインETFを許可していません。

しかしSMARTSの監視により仮想通貨市場が健全な形で成熟していけば、いずれは許可が下りるかもしれません。

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