【Styras】世界中どこでもスマホが使える仕組みを提供するICOが登場

スマートフォンがあればどこでも仕事ができる時代

インターネットの登場によって、パソコンがあればいつでもどこでも仕事ができる時代が十数年間に到来したが、最近はスマートフォンがあればいろいろなことが個人でできる状態になっている。

ただ、インターネットにつながっていない場所に行くと、スマートフォンはいきなり機能しなくなり、ただの電子機器になってしまうため、Wi-Fiなどを持ち歩くビジネスパーソンが増えている。

ブロックチェーン技術を活用し、新たなビジネスを展開するのがICO企業であるが、最近は金融サービスを提供するところが多く、その他にはゲーム関連ビジネスをてがける会社が増えている。

ICO企業があまり参入していない分野として、インターネット回線を世界中で提供するブロードバンド・ビジネスがある。

こちらのサイト「bit-life(ビットライフ)」で2017年9月4日に紹介した「BY WiC」や10月31日に掲載した「Dome Platform」は、海外でWi-Fiを使えるサービスを提供している。

ただ、BY WiCやDome Platfomの場合、周囲でWi-Fiを使っている人が必要であったり、インターネット回線を使える国や地域が限られているというデメリットがあった。

そんな問題を解決し、世界中どこに行っても低コストでスマートフォンをインターネットにつなげられるICO企業が登場した。その会社の名は、「Styras」である。

アプリをインストールすればインターネットにつながる

Styrasの使い方は、非常にシンプルである。手元にインターネットにつながったスマートフォンを用意して、Styrasのアプリをインストールするだけである。

その後、Styrasのアプリを起動させて必要な利用料を支払えば、世界中に設置されているWi-Fiホットスポットとスマートフォンがつながり、インターネットが使えるようになる仕組みである。

StyrasのWi-Fiホットスポットは、世界中の空港や図書館、大学キャンパスなどの公共空間に設置される予定になっており、将来的にはレストランやコーヒーショップ、ホテルなどにも準備される可能性があるとウェブサイトで説明されている。

また、Styrasが提供するインターネット回線は万全のセキュリティ対策が取られており、安心してスマートフォンを使うことが可能であるとStyrasは強調している。

また、スマートフォンだけではなく、パソコンやタブレットなど最大10個のデバイスをStyrasのインターネット回線につなげることができ、複数のデバイスを使う必要があるビジネスパーソンなどでも安心して利用できるメリットがある。

2018年にAndroid版プラットフォームをリリース予定

Styrasは2017年11月28日から12月30日までICOを実施することになっており、新しい仮想通貨であるSTYトークンを発行し、資金調達を行うことになっている。

Styrasのホワイトペーパー16ページ目にICOの詳細が説明されているが、STYトークンを購入するためには、フルネーム、電子メールアドレス、パスポートのスキャン画面を登録する必要がある。

仮想通貨取引やICO企業の動きに対して、各国政府や金融当局がモニタリングを強化しており、新しい仮想通貨を発行するICOにおいても、身分証明書の提示を求められるケースが増えている。

今後もこの流れは強まっていくと考えられるが、長期的に仮想通貨業界が成長していくためには、ある意味健全な流れとも言える。

Styrasは2017年第1四半期からプロジェクトを開始しており、2018年第1四半期中に仮想通貨取引所で、STYトークンの流通を始めるとウェブサイトのロードマップで言及している。

ICOが2017年12月に完了する予定になっており、その3カ月後である2018年3月末までにSTYトークンの流動性を高めるという方向性は非常にポジティブであるが、どの仮想通貨取引所で流通を始めるかという具体的なことは書かれていない。

2018年第2四半期中に、Android版スマートフォンのStyrasアプリをリリースする予定になっており、同じタイミングでWi-Fiを利用するためのテストを開始するとしている。

その後、2018年第3四半期からStyrasのサービスが使えるようになり、Wi-Fiを使ってインターネットにつながったスマートフォンが使えるようになる予定だ。

ただ、iPhone用のアプリがリリースされるのは2019年第2四半期からであり、2018年からStyrasのサービスを使えるのは、Android版スマートフォンを使っている人だけのようである。

海外旅行時だけではなく国内にいる時も使える

Styrasは、ホワイトペーパーの19ページ目でターゲットになる顧客層について分析を行っており、現在インターネット・サービス業者と契約している人たちに対してもビジネスを展開していくと述べている。

Wi-Fiを使っている人の多くは、ルーターを提供しているインターネット関連企業と契約をしており、月毎に料金を支払っているケースが多い。

海外旅行をする際などに、Wi-Fiを臨時でレンタルする人がいるが、Styrasは国内にいる時からサービスを利用してもらい、世界中どこに行ってもスマートフォンだけでいろいろなことができるプラットフォームを目指しているようだ。

ただ、Styrasは先進国よりも発展途上国に潜在的な需要が高いと見込んでいるようで、ホワイトペーパーでも南アメリカやアジア、アフリカなどの新興国でビジネスの拡大を予想している。

Wi-Fiホットスポットがどれくらいできるか不透明

世界中どこにいても、インターネットにつながったスマートフォンを使えるという点で、Styrasは画期的なサービスと言うことができる。

ただ、具体的にStyrasのWi-Fiホットスポットがどれくらいの規模で、どの国に設置されるかについての記載が、ウェブサイトにもホワイトペーパーにも見当たらなかった。

「いつでもどこでもスマートフォンが使えるようになる」がStyrasのキャッチフレーズであるため、主要国の首都などにはWi-Fiホットスポットが設置されることが予想されるが、詳細は明らかにされていない。

また、2018年からStyrasのサービスが使えるのはAndroid版スマートフォンを使っている人だけであり、iPhone利用者は2019年まで待たなければならないという実情もある。

前述の通り、Styrasが発行する仮想通貨であるSTYトークンは2018年第1四半期中に仮想通貨取引所で流通を開始するとウェブサイト上で説明されている。

実際にSTYトークンの流通が取引所で始まるかどうかを確認し、その後で投資を検討するというのも一つの方法だろう。

海外旅行や出張が多い人などであれば、購入したSTYトークンを利用して、StyrasのWi-Fiホットスポットがあるところで、スマートフォンをインターネット回線につなげるということもできる。

新しい仮想通貨が発行される場合、ICOでの投資を検討する人が多いが、仮想通貨取引所で流通が始まってから購入するという選択肢もあるのだ。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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