猿でもわかる。1か月で約8倍も値上げしたNEMって?

2015年3月31日に公開されたNEMは、2017年3月にリップルと同じ時期に値上がりし、大いに注目を集めている仮想通貨の1つです。

特に2017年4月24日~5月24日のわずか1か月で、約8倍もの猛烈な値上げを経験しました。その後様々な動きを経て、現在は小康状態となっているNEMですがどの様な特徴があるのでしょうか。

注目すべき特徴は
NEMの基軸通貨であるXEMの総量が変わらないこと
Proof of Importanceと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズム
セキュリティ重視のネットワークシステムの構築
の3つです。

特徴①XEMの総量が変わらない

XEMは約90億コインの上限があり、この上限は既に達している仮想通貨です。つまりXEMはこれ以上増えません。
そのため、Bitcoinなどで新たに通貨を得るマイニング(採掘)は発生せず、ハーベスティング(収穫)と呼ばれる、コインを動かしていくと手に入る手数料を取りに行くという仕組みです。これにより、XEMは参入したいプレイヤーがいる限り、永遠にXEMが動き続けます。貯めこむことがデメリットになるという仕組みです。

特徴②独自のコンセンサスアルゴリズム

Proof of Importanceと呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムNEMはBitcoinやEthereumの問題である、コインをたくさん持っていればいるほど、マイニングがしやすくなる≒資本の集中化を防ぐための仕組みを持ち合わせています。
それが、Proof of Importance(PoI)です。Bitcoinではコンピューターの演算能力が高い人ほど報酬を受け取りやすい(=マイニングしやすい)アルゴリズムを、Ethereumではコインの保有量が多い人ほど報酬を受け取りやすいアルゴリズムをそれぞれ採用しています。
NEMで採用されているPoIは、重要度が高い人ほど報酬を受け取りやすいアルゴリズムです。
これには、コインの保有量と取引頻度が影響してきます。
また取引頻度ですが、同一アカウント同士での取引はカウントされないなどの工夫があり、富の偏在を防ごうとしています。

特徴③ セキュリティ重視のネットワークシステムの構築

NEMは仮想通貨ネットワークに参加する参加者(=ノード)にEigenTrust++という評価システムを導入し、相互に監視する仕組みを作っています。このため、悪意を持ったノードがネットワークに参加することを防いでいるほか、アドレス情報などを保管するクライアントをネットワークに接続するサーバーと分離して管理できるというメリットもあり、ウォレットの安全性を高めています。
一人一人のネットワーク上の動きを相互監視できる仕組みを導入することで、お互いに信頼できる取引相手を探せるというわけです。

NEMを取引する際の注意点

NEMを自分のウォレットから仮想通貨取引所に送金する際に必ず注意しなければならないことがあります。
それが、メッセージを入力しなければならないということです。NEMの送金には必ずメッセージを指定して送金をするような仕組みが各仮想通貨取引所に備わっています。これは、取引所がこの文字列を判別することでその送金が正しい送金なのかどうかを確認しているためです。このメッセージを入力せずに送金してしまうと、最悪NEMが消滅してしまうことになります。

NEMが描く未来

最初にNEMはNew Economy Movement(新しい経済運動)であると言いました。これは、NEMが仮想通貨取引において新しい概念を打ち立てようとしたためでもあります。
お金持ちだけが得をするシステムではなかったり、取引が一生続くように作られていたりと、富の偏在を防ぐシステムが導入されているのはまさにこのためです。
また、NEMはプライベートブロックチェーンを開発することができます。この仕組みを使って生まれたのが、「mijin」です。「mijin」は金融機関の送金コスト削減を最大目標に構想され、すでに住信SBIネット銀行などが運用テストを行っています。
また、ブロックチェーンを活用していく技術ではあるのですが、承認目安時間が約1分とBitcoinの1/10の短さで取引が完了する技術を内包しています。
この処理速度については、更なる高速化をめざし。こうした優れた技術を内包しているNEMだからこそ、2017年3月以降大注目されたのでしょう。
更なる開発や可能性に向けて、目を離すことができない仮想通貨、それがNEMです。

年間100回美術館に行ける生活を目指して日々何かしている、のんびり屋ライター。
金融・投資・ビジネス・芸術・カウンセリングなどを手掛けている。
仮想通貨については2017年から本格的に勉強を始める。
小さな資金で実際の取引も経験中。「何でもとりあえずやってみる」の意識が強い。

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