仮想通貨を担保にローンを借りられるサービスが海外で登場

仮想通貨を担保にローンを借りられるサービスが海外で登場
日本では多くの銀行がカードローンビジネスに参入し、支店のATMでキャッシュカードだけで借金ができるところも出てきている。
海外はさらに一歩先を行っており、ビットコインなどの仮想通貨を担保にローンを借りられるサービスが登場しているのだ。
日本でも証券会社には似たようなサービスがある。
仮想通貨を担保にローンを借りられることは新しいサービスだと感じるかもしれないが、日本でも証券会社に似たようなサービスがあるのだ。知っている人もいるだろうが、株式などを担保にローンを借りる「証券担保ローン」である。
そう、仮想通貨を担保にお金を借りる仕組みは、証券担保ローンと基本的に同じなのだ。

「SALT」は分かりやすい仕組み?

仮想通貨を担保にローンを提供している会社の名前は「SALT」である。社名だけを見ると、「塩(ソルト)」のイメージが強いが、きちんと意味があるようだ。SALTは「Secured Automated Lending Technology」の頭文字をとっており、直訳すると「担保付き自動融資技術」という感じになる。
SALTはアメリカのコロラド州デンバーに本拠地を構え、代表的な仮想通貨であるリップル、ビットコイン、イーサリアムを担保に米ドル、ユーロ、中国元で融資を行っている。

残念ながら、日本円を借りることはできない。
クレジットヒストリーは確認されない。
日本でもアメリカでもそうだが、銀行や消費者金融会社などの金融機関からローンを借りる場合、通常は信用情報(クレジットヒストリー)の調査が行われる。
金融機関側が信用情報機関に照会し、ローンを申し込んだ人が過去に支払いの延滞をしたり、債務整理を行っていたりしないかどうかを確認するのである。
SALTでお金を借りる場合、クレジットヒストリーが確認されることはない。

必要な仮想通貨を担保として差し入れれば、簡単な申し込み手続きと迅速な承認プロセスによって、銀行口座に直接法定通貨が入金されるのである。
しかも、ローンの使い道は問われないため、何に使ってもよいのだ。
ローン上限はないが…
SALTで借りられるローンの最低額は5,000米ドル(約55万円)であるが、上限はないため、担保さえ差し入れれば、いくらでも借りられることになっている。
また、差し入れた仮想通貨の価値が上昇すれば、追加のローンを借りることも可能である。

日本ではあまりない感覚かもしれないが、アメリカでは住宅ローンなどであっても、担保価値が上昇すれば追加融資の申し込みが行われることがある。

ただし、SALTに差し入れた仮想通貨の価値が下落してしまうと、仮想通貨を追加担保として入れるか、ローン返済を迫られることになる。
2008年にサブプライム・ショックが起こった際、アメリカの不動産価格が急落し、ローンの支払いができなくなって、多くの人が家を失ったことは記憶に新しい。

貸し手にもなれるSALT

SALTの面白いところは、借り手だけではなく貸し手にもなれる点である。SALTが実施する適正テストを受け、最低投資額をクリアすることができれば、個人であっても貸し手になれるのである。
「Support@SaltLending.com」にメールを送り、貸し手になりたい旨を伝えれば手続きを教えてくれるようだ。
但し、英語でのコミュニケーションが必要で、日本円を貸し出すことはできない。

仮想通貨を持っており、今後もっと価格が上昇すると予想しているが、急にお金が必要になったという人にとって、SALTは最適なサービスと言えるだろう。
SALTは日本円のローンを行っていないが、米ドル、ユーロ、中国元で融資を受けられるサービスである。
仮想通貨の未来を感じられる新しい創造的なローンの形と言えるだろう。

コインマン
日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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