ウォール街の狼がICOを詐欺だと発言

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の作者がICOは詐欺だったと発言しました。
これまでも世界中で同様の発言が繰り返されていましたが、発言した人自体を注意深く確認する必要があります。
今回この発言をしたのはかつてウォール街でも名うての詐欺師として知られ、狼にも例えられた人物です。

ICOは過去最大の詐欺

ジョーダン・ベルフォートが「初期のICOは過去最大の詐欺だ。」とファイナンシャルタイムズ紙のインタビューで発言したことが話題になっています。
さらにビットコインは最終的に当局の規制対象になりうる不正だとも語っており、同様の発言をしたJPモルガンの代表などと同意見であることを明らかにしています。
たしかにニューヨークに拠点を置く分析会社チェーンアリシスが行った調査によると、2017年に入ってから発生したICOによる詐欺被害額は2500万ドルに及ぶと発表しています。
これは実にICO全体の1割にも上り、イーサリアム関連のトークンであると装って行われるケースが多いようです。
ビットコインも同様の詐欺に使われる場合もあるのですが、個人を標的にするためにデータを集めることが難しいそうです。

そのため、2017年9月末には仮想通貨取引所を運営する場合には国家ライセンスを取得することが義務付けられるようになり、公式に政府の監視下に入ることが決定しました。
米証券取引委員会(SEC)は違法な取引をしたベンチャー企業の調査を継続しており、小口投資家も安全に取引ができる枠組みを作っています。

ウルフ・オブ・ウォールストリートの著作者

アカデミー賞を受賞した映画なので見たことがある人も多いと思いますが、とあるウォール街のトレーダーの狂気に満ちた日々を描く物語です。
クズ株を売りつけるための会社を設立し、口八丁の営業で価値のない株券を売りつけ意図的にバブル状態を作り、最高値になったところで売るという・・・いわゆる風説の流布ですね。
さらにありとあらゆるドラッグをしながら仕事をしたり、会社にコールガールを常駐させたりという我々には考えられない風景が続きます。

驚くべきことはこれが本当にあったということです。
1999年に通称ストラットン・オークモント詐欺で有罪判決を受けた、ジョーダン・ベルフォートが執筆した回顧録に詳しいです。

そのベルフォート氏がICOは詐欺だと言ったのだから、不思議な説得力があります。
さらに自分がやった詐欺よりもひどいものだと言っておりますが、彼が起こした投資損失はわかっているだけでも2億ドルなのでケタが違います。

ウォール街と薬物依存は切っても切れない関係で、ベルフォート氏のように違法薬物にベクトルが向かう人もいれば病院から処方された安定剤が手放せないという人も多く存在します。
特にリーマンショックのあとには、マンハッタンにある病院にウォール街のトレーダーが列をなして、みんな男性ホルモンのテストステロンを注射して集中力を上げたり闘争心を奮い立たせていたと医師のリオネル・ビスーン氏が証言しています。

経済活動の身近に潜む詐欺

詐欺は決してICOだけに存在するわけではありません。
元銀行員で現在は写真家のクリス・アーネイドは、最初に「金を持ったマヌケを見極めろ」と教わったそうです。
1993年にソロモン・ブラザーズに入社した彼は、有毒廃棄物と呼ばれていた金融商品を日本の顧客に販売することに尽力しました。
顧客の多くは中堅銀行か大手企業で、バブル崩壊後でしたがまだまだ国内メーカーに元気があった時代でした。
その影響は甚大で2000年ごろには多くの企業が破綻にまで追い込まれたと語っています。
その後はEUにターゲットを変え、リスクの高い金融商品を売りこみ銀行に無謀な融資をさせたことが2010年・2012年のギリシアの経済危機に繋がります。

そんな彼らがビットコインや仮想通貨を詐欺だと批判しているのは、複雑な背景があるように邪推してしまいそうになります。

とあるテレビ番組に出演したベルフォート氏はこう言っています。
ウォール街ではInsanity happens.(狂気の沙汰)は日常だと。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

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