究極の仮想通貨防衛法? 肌に埋め込むウォレットが登場

仮想通貨をどのように保護するかは持ち主に任されています。取引所に全額預けておくというのも方法のひとつではありますが、2018年1月に発生したコインチェックのNEM流出のような事件に巻き込まれることもあります。

スマートフォンでも確認できるウォレットアプリやTREZOR・Ledger NanoSのようなハードウェアウォレットを使う方法もありますが紛失・盗難する可能性は捨て切れません。

このような紛失・盗難対策にスマートフォンやハードウェアウォレットを2つ以上持っている人もいるでしょう。しかしそれでも紛失・盗難の危険性は残っています。そこで紛失・盗難そのものをしない別のアプローチとして、直接肌にチップを埋め込むという方法が考え出されました。

どうやってウォレットとして使うのか?

肌に直接埋め込む以上、チップにキーボードを繋いで秘密鍵を打ち込むことはできません。
チップにスマートフォンをかざすことで鍵を解読、入出金を可能にしています。この技術は理論だけのものではなく、既に実行に移されています。オランダでビットコインATMを経営している会社「Mr Bitcoin」の創業者Martijn Wismeijer氏も自分の肌にウォレットにも使えるNFC(Near Field Communication:近距離無線通信技術)チップを埋め込んでいることを告白しています。

ただし同氏は自分で埋め込み作業を行わないようにとも語っています。

チップを埋め込むのは大変?

チップを埋め込むというと大掛かりな手術を想像される方もいるかと思います。そこでMr BitcoinはYouTube上に埋め込み作業を行っている様子を公開しています。

早回しや編集しているところもあるでしょうが、少なくとも大掛かりな装置を必要としないことは確認できると思います。Wismeijer氏は自身のTwitterアカウントで埋め込みに使うチップの画像も公開しています。

NFCチップは2mm×12mm、大体米粒ほどの大きさになります。爪との比較からどの程度の大きさかは見てとれるでしょう。また同氏は肌に埋め込むという方法をとっていますが、このチップを使うことで自宅の鍵や時計など身の回りの小道具をウォレットにすることも可能になると思われます。

そこまでやる必要があるのか?

日本人の感覚からいうと、チップの埋め込みはやりすぎではという気持ちもあるでしょう。紛失というと自己責任、つまりミスという考え方もできるかと思います。

しかし、もっと懸念するべきことはウォレットの盗難です。ロシアではYouTube上で仮想通貨のやり取りを公開していたPavel Nyashin氏が2018年1月14日に自宅を襲撃され、当時の金額で約42万ドルが強奪されました。翌15日にもYouTuberのMaxim Mernes氏が空き巣により約10万ドルが盗難されています。2月22日にも仮想通貨PRIZMの開発者であるYuri Mayorov氏が300BTC奪われています。

このような被害はロシアだけではありません。アメリカのニュージャージー州では友人を銃で脅して誘拐し180万ドル分のETHが強奪されました。トルコのイスタンブールでも脅迫事件が発生しています。日本でも確証には至っていないもののビットコイン盗難目的と見られている殺害事件があります。

コインチェックでのNEM流出事件が無ければ、ハッキングに対する危機意識も進んでいないでしょう。世界には以前から毎年のようにハッキング事件が発生していました。日本でも2014年3月にMT.GOX事件が発生、2018年4月でも事件の真相は明らかになっていません。今後起こりうる危険のために方法のひとつとして検討しておくことは良いかもしれません。

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