仮想通貨を売買するタイミングシリーズ④:ライントレード編

前回テクニカル分析編の記事を書きましたが、仮想通貨トレードで機能しやすい分析方法から紹介したいため、今回は間にライントレード編を挟みました。

テクニカル指標はチャート上に自動的に表示されるため、トレーダーにとって便利で手間がかかりません。

ですが、この仮想通貨は今後どのあたりで価格が上がるのか?買うタイミングはどこか?という判断を「自分の引いたラインで判断」するのも投資家として大切です。

なぜなら、さまざまな分析方法にはだましがあるからです。
もちろん自分でラインを引いて判断するチャートパターンにもライントレードにもだましはあります。

でもツールが自動で表示してくれたテクニカル指標に、自分で引いたラインを組み合わせて売買を判断することは、2つの性質の異なる手法で導き出した判断ですから、思考に偏りが少ないのです。

このような手法でトレードしていると、価格の上昇や下降に固執しない柔軟な発想で相場を俯瞰することができます。

価格の上昇や下降の値動きに固執すると、“この相場はそろそろ上がりそうだから、買いのサインを探そう”という考えにとらわれてしまい、もしもだましに遭ったとき、自分の考えを否定することが難しくなります。

結果、それが損失につながるため、トレーダーは常に柔軟な発想を持つ必要があります。

そのためにも、手間でも面倒でも、自分でチャートにラインを引き、テクニカル指標が“機械的に示す”売買サインに惑わされないトレーダーになりましょう。

前置きが長くなりましたが、今回はライントレードに関して解説します。

ライントレードとは?

ライントレードとは、「高値と高値を結んだ線」「安値と安値を結んだ線」を、自分でチャートに引いて、そのライン付近において価格がどのように動くかで売買のタイミングを見極める手法です。

水平ラインでは、「前回の高値・あるいは前回の安値1点だけで線を引く」場合もあります。
これは、前回の高値を超えるか・あるいは前回安値を超えるか、その1点に多くの投資家の意識が集中するためです。

下の図はイーサリアムをビットコインで売買するためのチャート、ETH/BTCの日足です。

真横に引けるときは水平ライン、斜めに引けるときはトレンドラインと呼びます。
※短期的なラインは濃い色で、長期的なラインは薄い色で引いています。

そして、価格の天井を抑えるラインを「レジスタンスライン(上値抵抗線)」、価格の底を支えるラインを「サポートライン(下値支持線)」と呼び、合わせて「サポレジ」とも呼ばれます。

人によってラインの引き方は様々ですが、正解というものがないのが特徴であり、より多くの投資家と同じラインが引けた場合にはより強く意識されるラインになります。

下の図のように“そろそろ相場が反転して上がりそうだから買えるポイントを探したい”という自分だけの都合で引いたラインはあまり機能しないとも言えます。

逆に多くの投資家と同じラインが引けていた場合、そのライン付近に価格が近づくと、過去に意識された売買が再現されるかどうか、大勢の意識が集中するタイミングに合わせたトレードができます。

売り手と買い手が共存する株やFX(外国為替取引)では、「投資家の意識が集中する場所」が“戦場”になると言っても過言ではなく、それはこれから仮想通貨トレードでも主流になるかもしれないレバレッジ取引でも言えることです。

次の項目では、できるだけ多くの投資家が意識するラインを引くための解説をします。

ラインのひき方

一般的に短期トレードなら5分~1時間足、長期トレードなら日足~月足に引いてみましょう。

下の2枚の図を見てください。

↑トレンドラインを引いてみました。
もっと引けるでしょうが、見やすくするために少なめに引きました。
長期的なトレンドラインは水色、短期的なトレンドラインは青色です。

↑同じく水平ラインを引いてみました。
こちらも見やすくするために少なめに引いています。
上の画像は上昇トレンド中(最後の方はトレンドが転換しそうな雰囲気です)、下のNEO/BTC1時間足チャートの画像はレンジ中です。

「引き方」なんて言うほど大げさなものではありませんね。

高値あるいは安値で、斜めか水平に「引けるところに素直に引く」たったこれだけです。
※今回は見本なので古いラインもありますが、通常、古いラインは消したほうがチャートがすっきりして見やすくなります。

そして、ひとつ重要なポイントがあります。

「ラインは時に引き直しても良い」ことです。

1枚目の図にある薄い紫色の長期的なトレンドラインは、意識されるポイントが変化したと判断して、トレンドラインをローソク足が下抜ける直前に引き直したものです。

ライントレードを利用した売買ポイント

トレンドラインを利用した購入のポイントの説明をします。

下の図を見てください。
長期的な上昇トレンド中なので、買うタイミングだけに集中します。

ひとつめの購入ポイントは、Aの〇で「青いトレンドラインを価格がブレイクしてから」買います。

レジスタンスラインとなって価格の上昇を押さえ込んでいた短期的なトレンドラインをローソク足が上抜いたことで、一時的な下降トレンドがもとの大きな上昇トレンドに復活したと多くの投資家は判断するのです。

その後しばらくすると、水色のトレンドラインが引けるようになります。
※水色のトレンドラインは、トレンドに勢いが出てきたため、後に角度を変えて改めて新しいものを引きます。

2つのBの〇は、同じタイプの購入ポイントになります。

まず、水色のトレンドラインに価格が近づいたことで、“前回このラインで価格がサポートされて跳ね返ったから、また上がるかもしれない”と多くの投資家が意識します。

その直後、青いトレンドラインを価格がブレイクしたことにより、“この買いサインで価格が上昇する可能性が高い!”と判断した投資家たちが一気に購入に走るかもしれません。

よって、Bの〇でも「水色のトレンドラインの反発と、青いトレンドラインのブレイクを確認してから」買います。

売りから入る場合は、この逆のパターンです。

大切なのは、「確認してから」買うことです。

そうしてないと、?の部分のように、トレンドラインを下抜いてしまう可能性もあるからです。

実際のトレード

さいごに、私がライントレードを利用した実際のトレードを紹介します。

アーク(Ark)というアルトコインをビットコインで購入するための日足のチャートです。

実はこのアーク、以前は出来高が少なかったためノーマークだったのですが、2017年8月24日ごろ“最近出来高が増えてきたなぁ”と思いつつチャートにラインを引いてみたら買いサインが出まくっていたため、その日のうちに(⇧で)購入しました。
※本来であれば、〇の部分で買いたかった。

その2日後から順調に上がってくれたのでホッとしています。

このように、必ずしもラインを引いたときにチャンスがあるとは限りませんが、強い買いサインが出ていた時には、思い切って買ってみる勇気も必要かもしれません。

(※売買に関する最終的な判断は自己責任でお願いします。)

FXとバイナリーオプションとスワップ金利をこよなく愛するローリスクローリターンがモットーのトレーダーです。2017年に仮想通貨と出会い、ライターとして記事執筆のお仕事を頂くうちに、どっぷり仮想通貨ワールドにのめり込んでしまいました。執筆の傍らマイナーアルトコインをちまちま買っています。

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