ベトナムがビットコインを含む仮想通貨を公認へ


ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、2018年までにビットコインを含む仮想通貨を正式な支払い方法として認める方針を発表しました。

ベトナムはアジア諸国でも金融システムのデジタル化が進んでおり、フィンテック先進国としても知られております。

2016年には、ブロックチェーン技術とオンライン決済システムの大規模な国際カンファレンスが開催されたこともあり、今後の動向が注目されていました。

今回のベトナムの決定は、アジアや世界の経済にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

ベトナムがビットコイン決済を認めなかった過去も

2014年、ベトナムの中央銀行は新進気鋭の存在であったビットコインを、決済に正式採用しない意思を発表しました。

理由はハッキングなどの犯罪のリスクがある事や、通貨として価値が不安定だったことにあります。

当時は有名なマウントゴックス事件の直後だったので、ベトナムだけでなく各国の政府もビットコインに対して慎重な姿勢を崩しませんでした。

ですがベトナムでは国防省傘下の通信大手ベトテルを中心に、様々な決済がオンラインで出来るフィンテックシステムが発展しているため、デジタル経済と親和性の高い仮想通貨を利用する方針に転換したようです。

フィンテックとは?

フィンテックは元々2000年代初頭にアメリカで誕生した言葉です。
ファイナンスとテクノロジーを合わせた言葉で、日本のメディアでは金融ITなどとも呼ばれています。

あらゆるサービスの総称ではあるのですが、代表的なのはおサイフケータイやスマートペイなどのモバイル決済です。

ベトナムはこのフィンテックシステムが発達しており外国人でもビザがあればモバイルバンキングであるTECHCOMBANKのオンライン口座の開設や、ベトナムドンでのやり取りが可能です。

TECHCOMBANKの口座を持っていれば電子マネーのように各種の支払いが出来たり、携帯料金のプリペイド支払いが可能です。

なぜこんなにオンライン決済が発達したかというと、東南アジア全体でクレジットカード普及率が低いこと、金融システムが未発達である事が挙げられます。
特にベトナムはATMの反応が悪い上に機能が不安定で、引き出し金額の上限が200万ドン(1万円)と厳しく定められているので使い勝手が悪いのです。

そういった背景もあり、ベトナムを中心に東南アジアではスマホで行える独自の決済システムが発展しました。

ベトナムのビットコインのこれからの流れ

ベトナム政府はこれから、アメリカ・EU・日本を参考に運用ルールを作成し、2018年8月の適用スタートを目指しています。

さらにマネーロンダリングとテロ防止策を絡めた法律の整備を進める予定です。

ベトナムではたびたび民主化を求める運動があったり、隣接する国との緊張関係が続く事もあり、反政府組織が資金力を得ないように先だって対策を取りたいようですね。

諸外国でも法律が未整備の内に大きなトラブルが起きた事もあり、同じ轍は踏みたくないのでしょう。

ベトナムのビットコイン公認はどんな可能性を秘めている?

先日中国では、ブロックチェーン技術を利用して銀聯カード使用で溜まったポイントを支払いに転用できる技術を開発しました。

ベトナムでも今後、モバイル決済とブロックチェーンを応用した技術の開発が期待されています。

現在ビットコインなどが直接扱える銀行は、そこまで多くありません。
オンラインでの仮想通貨のやり取りはクレジットカードなどの媒体が必要不可欠です。

ネットバンキングが発達しているベトナムで仮想通貨が合法化したのなら、より簡単かつダイレクトに、仮想通貨を口座に反映するシステムが開発されるかもしれません。

そういった構造が出来るようになればさらに国内の需要も増え、外国人投資家も多く取り込めるでしょう。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

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