アルゼンチンの銀行が国際送金にビットコインを活用、仮想通貨の一般利用が加速

アルゼンチンのバンコ・マスベンタス銀行(BMV)は21日、国際送金にビットコイン(BTC)を活用することを明らかにしました。
BMVの取り組み、そして仮想通貨を送金手段に用いている世界や日本の現状を簡単にご紹介します。

BMVの取り組み

このプロジェクトはFintech系スタートアップのBitex社と提携して行われます。
これまであらゆる国際決済が国際銀行間通信協会、通称SWIFTを通じて行われてきました。
例えば国際送金を行う際に記載するIBANの登録機関はSWIFTなのです。

ビットコインを活用することでSWIFTを経由せずに国際送金を可能にすることが狙いです。
BMVによれば新サービスによって従来の銀行経由方式よりも迅速な送金を可能にし、その所要時間は最大でも24時間と見積もっています。
スマートフォンを始めとしたデジタルサービスの利用を促進する事で、これまで窓口対応がメインだったために発生した業務負荷の削減も目指しているとのこと。

またBitexは送金の迅速化に加えて、より安全な取引を提供出来るとしています。
KYC(Know Your Customer:銀行に新規口座を開設する際、銀行から要求される書類手続きの総称)対策の厳格な遵守を謳っています。
加えてビッグ4と言われる会計監査会社のデロイトグループを、業務手続き、ユーザー、会社の資金、資産に関するレビューを報告するための公平な第3者機関として採用しました。

仮想通貨を国際送金に活用している例

BMVは銀行業界で始めてビットコインを使った国際送金サービスを提供しますが、流通量と時価総額の観点からBMVはビットコインを採用したものと推測します。

ただ国際送金となるとリップル(XRP)を活用する事例が多く見られます。そもそもリップルは国際送金の円滑化のために開発された仮想通貨です。秒間1500回の取引が可能な点が、国際送金に適していると言われる所以です。

リップルネットワークに参加している国は100カ国以上で、日本でもSBIやMUFGがリップルの送金システムを活用しています。
スイスのサンタデール銀行では既にリップルのサービスを利用した国際送金が行われています。

5/10に発表されたリップルの国際送金システム「xRapid」の実証試験結果は、今すぐにでも国際送金の場に導入する価値のあるものでした。
試験はアメリカ、メキシコ間で行われ、送金コストが従来の方式よりも70%減らすことに成功。
加えて2~3日かかっていた送金時間が2分前後で完遂出来ることも実証出来たのです。

日本も国際送金に仮想通貨を用いるケースが目立ち始めました。
5/22にはMUFGグループが自社オリジナルの仮想通貨MUFGコインを用いて国際送金試験の実施を発表。
2019年中はテスト期間とし、海外のMUFGグループ銀行との国際送金に本格導入する見込みです。
MUFGグループでタイのアユタヤ銀行が同グループでシンガポールのスタンダードチャータード銀行への国際送金パイロットテストに成功したとの報告も上がっています。
仮想通貨を用いた国際送金が当たり前になる日は、もう目の前まで来ています。

まとめ

アルゼンチンのバンコ・マスベンタス銀行がビットコインを使った国際送金サービスを開始するニュースを取り上げました。
また日本を始め世界の金融機関で、仮想通貨を国際送金に用いたり、リップルが提供するサービス(取引状況の見える化)を用いている現状をご紹介しました。
ビットコインに対する風当たりは最近になって急激に弱くなりつつあります。

アメリカのゴールドマン・サックスのような大手証券会社を始めとする金融サービス企業でもビットコインの導入が積極的に行われており、また最近は日本を除く世界は仮想通貨、ブロックチェーン技術に寛容な姿勢が顕著で、仮想通貨が法定通貨と同程度の存在になる日も遠くはないでしょう。

linea

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする