オーストラリアの旧石炭発電所をマイニングへ転用

マイニングといえば昔は個人的に行うものでしたが、ビットコイン誕生から10年近くたった今ではマイニング難度も高くなり、規模が大きいものへ変わっていきました。

今回お伝えするニュースは赤道直下の広大な国、オーストラリアで旧石炭発電所を使ってマイニングするというものです。

旧石炭発電所でマイニング

オーストラリアのブロックチェーン関連のベンチャー企業、IoTブロックチェーン社は2018年5月7日にRoyalti Blockchain Groupと提携してbitfury社のハードチップを利用してあらたなマイニング事業に参入すると発表しました。

声明の中で旧石炭発電所の施設を利用したもので、閉鎖された発電所を使ってマイニング複合施設を開発すると明らかになっています。

マイニング施設として再開発されるのはレッドバンク発電所というところで、かつては石炭を使った発電で電力を供給していました。シドニーから北に向かって120キロ離れた場所で、土地が広大なことでも知られています。

IoTブロックチェーン社とロイヤリティブロックチェーングループは、隣接するハンター・エナジー発電所から安価に電力を調達してマイニングを行う計画です。実用化すれば2ヘクタール(2万平方メートル)もの広大な土地でマイニングが行われる、大きなビジネスになりそうです。

ハンター・エナジー発電所とはすでに5年間の電力購入の契約を交わしており、契約が満了してもさらに5年の更新ができ、合計20メガワットもの電力を調達するようになっています。ちなみに電気代は0.11AUD/キロワットで日本円に換算すると約8.9円です。

オーストラリアではマイニングビジネスが発展中

2017年10月にオーストラリアでビットコインに関する法律が改正されてからというもの、国内ではビットコイン関連の事業が急速に発展しています。

特にオーストラリアの広大な土地を生かしてマイニング事業に乗り出す企業もあり、広い国土と亜熱帯~熱帯の気候を生かして太陽光発電で電力を調達し、マイニングするというニュースもありましたね。

この記事でお伝えしたのは石炭発電所を利用したものですが、実は近年オーストラリアでは環境への影響と施設の老朽化が原因でこれらの発電所が閉鎖されることが多いんです。

とはいえ、すぐに再生可能エネルギーでまかなえるというものでもないので、国内の電気料金は現在上昇傾向にあります。

もっとも料金が上がったのはビクトリア州内の一部で、2016年時点と比較するとなんと85%も上昇しているんです。南オーストラリア州では32%、ニューサウスウェールズ州では63%、クイーンズランド州でも53%の上昇が見られています。

このままではよくないと、海外のエネルギー会社と協力して有害物質の排出が少ない方法での発電を目指しているそう。実は日本もクリーンコール・テクノロジーが注目され、環境大臣がオーストラリアへ視察に行ったり日本企業が技術協力をしたりもしています。

ただ、現在はまだ状況は芳しくないようでビクトリア州にあった石炭火力発電所の閉鎖コストは7億4,300万ドルにも及ぶとの試算も出ています。それほどのコストをかけて閉鎖するならたしかにマイニングなどに利用したほうがいいような気もしますね。

地元では懸念の声も……。

地元では批判的な声も上がっているそう。というのも大量の電力消費がマイニング施設に優先されて、家庭や住民には供給されないのではないか?という不安があるようです。

これまで同様の事例はカナダやニューヨークでもありましたが、実際に電気代が値上がりして住民の負担は増えるのに、マイニング事業によって確保される雇用も少なく、利益は地元に還元されない。となれば住民が反感を抱くのも当然といえるかもしれませんね。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする