ながらスマホ自転車を抑止へ、ブロックチェーン監視カメラシステムとは


街中を歩いている時、イヤホンをしてスマホをいじりながら走る自転車に危険と苛立ちを感じたことがある方は多いのではないか。お年寄りやベビーカーを押す方など街を歩くだけで精神的な疲労を感じる方もいることだろう。この現状を厳格に取り締まる法律が無い今日に、一石を投じる可能性を秘めているのがブロックチェーンだ。

顔認識・分析ソフトウェア『Faceter』

もし街中の監視カメラの録画データがブロックチェーン上に保存されれば動かぬ証拠となる。さらに高精度の顔認証技術が組み合わされば言い訳の余地もなくなるだろう。

『Faceter』がその答えだ。
Faceterはブロックチェーンベースで監視カメラのビデオストリームから顔認識・分析を行うソフトウェアだ。

ICO Benchのランク付けでは全体5位(ICOは2018年3月30日時点で終了済み)と、客観的にも注目度と期待の高さが伺える。

Faceterは表情から感情を読み解けるレベルの顔認識機能が搭載される。またパソコンやスマホアプリにも導入可能で、遠隔でのビデオ監視が可能になる。マシンラーニング機能も含まれているため状況に応じた対応が随時可能となっていく。そしてビデオストリームは匿名化されることで、データが保護される。

Faceterの顔認識技術をもう少し紹介する。
高精度顔認識技術により、カメラによって撮影された人物のカードファイルが作成され、人物とその時刻を示すレポートが作成される。さらに特定の場所に登場する特定の人物のそれぞれのケースを追跡し、アーカイブから特定のレコードが発行されるという。足取りまでもが一目瞭然になるのだ。

Faceterは将来的に、表情と声色で感情を識別し、異常行動の分析判断が可能になるほか、自動車のナンバープレート識別や、刃物や拳銃など特定の種類の物体を識別できる見込みだという。

例えばサバイバルゲームなどに用いるモデルガンなどは誤認識されるのでは?という疑問があるが、色、体積、重量などの特性から物の識別ができるようになるという。

街中の監視カメラがブロックチェーンベースで管理されれば、犯罪の抑止効果につながるのは想像に容易い。

ところで、これまでも監視カメラは設置されてきたが実際どれほど有効活用されてきたのだろうか?

Faceterのホワイトペーパーによると、駐車場の犯罪件数はカメラの設置によって51%減ったが、市街地や通りでは10%程度の改善しか見られなかったそうだ。

Faceter、もしくは同様の機能を持ったテクノロジーが登場すれば、スマホのながら運転のみならず、高速道路でたびたび散見される悪質な運転をドライブレコーダーを通じて記録し容疑者の特定ができるなど、横展の期待値も高い。

果たして日本上陸はいつになるのだろうか?
多くの外国人が来日するであろう2020年の東京五輪に姿を表すのだろうか?

FaceterのホワイトペーパーはURL<https://tokensale.faceter.io/Faceter_Whitepaper_ja.pdf>から日本語で確認できる。

上海市では類似例も

ブロックチェーン上ではないものの実は似たような事例がすでに存在する。

上海市のYitu Technology社が開発した『ドラゴンフライアイ』は約18億人の識別を数秒でやってのけてしまうのだ。

同社のエレベーターにはボタンが一切なく、監視カメラの顔認証によって、予め受付に渡った情報に基づき、行き先まで自動で行き来する。

モニター上にはビルの配置が映し出され、誰がどこにいる/いたのかが立ち所に把握できる。まるでアニメの世界だ。

ドラゴンフライアイは中国政府が保有する18億人の顔データーベースと連携し、一部の地域で使用がすでに開始されているほか、犯罪抑止効果が期待できることから各地の公安も導入を進めているという。人工知能による顔識別によって高精度の認識率を誇るのがその理由だ。

試験運用した3ヶ月間で567人の犯罪者逮捕に貢献したという。

一方で、安全が確保される上でデメリットもあるように思える。街に存在するカメラに自分が写った瞬間、自分自身のプライバシーを曝け出すことにもなるのだ。いつどこで何をしていたのか、たとえ普段通りの生活をしていてもそれが第3者によって確認できてしまうのだから、議論が生まれる可能性が大いにある。

顔認識技術の向上で便利で安心安全な暮らしになる一方、対価としてプライバシーを晒すことになりかねず、伸び伸び生きるには少々難儀な時代になっていると言える。

参考記事URL<https://www.scmp.com/magazines/post-magazine/long-reads/article/2123415/doctor-border-guard-policeman-artificial>