匿名性通貨として注目されているMonero

新しい通貨が出てきてすぐに消えていく。そんな状態が続いている仮想通貨の中で、2017年に非常に話題となった通貨がいくつかあります。その中の1つがMonero(モネロ)です。
2016年8月に700円だったMoneroは、2017年に急上昇、2017年8月の終わりには14,000円を大きく超える値動きとなりました。1年で20倍もの急上昇のわけは一体どういうものなのでしょうか。
匿名性通貨として注目されているMoneroについて調べてみました。

Moneroの特徴 匿名性

Moneroの特徴は匿名性にあります。匿名性とは、使用される通貨が誰のものであるのか、或いはどこにその通貨を送金したのかといった情報が第三者に分かりにくくなっているという意味です。
これは、もともとBitcoinにもある匿名性ですが、Bitcoinには「ビットコインアドレス」というものがあり、このアドレスと取引している人が紐づけられてしまう可能性はありえます。

Moneroでは、この匿名性が更に強化されています。仕組みの名前は「リング署名」と呼ばれています。少し特殊な仕組みなので詳しく見ていきましょう。一般的に資金を送金する場合、送金する人に対して送金を受ける人と1対1で取引は行われます。これは一般的な小売りなどをイメージしてみてください。これはBitcoinも同じ仕組みを使っています。一方で、Moneroの場合、いくつかの資金を送金する人を集めてプールし、送金します。しかも、この送金をする人を集めるときに、資金の入りを細かくするのです。そして、合計金額のみを送金を受ける人に渡すという仕組みになります。以下の図を見てみましょう。

XMRとはMoneroの単位です。
このように分解すると、途中にある30XMRや15XMRがAさんのものなのかBさんのものなのかわからなくなりませんか?このようにして、匿名性を
保つ工夫をしています。似たようなコインでDASHがありましたが、あれは取引をシャッフルするだけでした。詳しくはダッシュコインの特徴を読んでみてください。
加えて、Moneroの送金アドレスはBitcoinのビットコインアドレスが27~34文字の文字列なのに対して、4から始まる95文字の文字列です。先日、パスワードは10ケタ以上のもので
あれば強固であるという報道がなされましたが、95文字ですとスーパーコンピュータを使っても300年ほどかかるといわれています。どれほど強固な仕組みになっているかわかり
ますね。

2017年に注目された理由

2017年、仮想通貨自体が非常に重要な仕組みとして注目されていました。そうした中でもMoneroの1年間に20倍という高騰は急激なものです。特に、2017年8月21日~27日のわずか1週間の間で6,000円が14,600円と、数値にして2.4倍という途方もない上昇率を見せました。これは、ちょうど8月21日に世界最大の仮想通貨取引高を占める韓国の「bithumb」
がMoneroの取り扱いを発表した日でもあります。これがMoneroが急騰した最大の理由です。匿名性を持つ仮想通貨の注目度はどんどん上がっています。ジーキャッシュという通貨はJPモルガンと提携を結んだと大いに注目されました。この理由も匿名性です。

Moneroの将来は

2017年10月現在、中国では仮想通貨の取り扱いを止めるなど混乱が続いています。この理由の1つがマネーロンダリングでしょう。裏の取引に使われる用途不明の資金が仮想通貨に流れているのではないかという問題です。この問題に拍車をかけているのが、まさにMoneroの特徴である匿名性ともいえます。Moneroの将来は、まさに仮想通貨そのものの将来とも言えるのです。

年間100回美術館に行ける生活を目指して日々何かしている、のんびり屋ライター。
金融・投資・ビジネス・芸術・カウンセリングなどを手掛けている。
仮想通貨については2017年から本格的に勉強を始める。
小さな資金で実際の取引も経験中。「何でもとりあえずやってみる」の意識が強い。

linea

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