【Smart Progress】具体的な目標がないと夢は叶わない?

夢を追うだけでは意味がない

私は会社員時代、最後の勤務場所が有楽町にあったため、有楽町の近くで歯医者を探し、いくつかのクリニックでクリーニングをしてもらっていた。その中で腕の良い歯科医を見つけたため、現在もそのクリニックが私のかかりつけになっており、歯に異変があったらすぐに診てもらうようにしている。

有楽町の歯医者に行った時には、新橋まで散歩をして昼食を取ることが楽しみになっているのだが、入ったレストランの席の近くで、会社に対する不平不満を言い続ける会社員の人たちに遭遇することが時々ある。

「上司が悪い」、「経営陣にビジョンがない」、「部下が指示通りに動かない」、「給料が上がらない」などの文句をお互いに言い合っているのだが、私自身も会社員時代は同じような言葉を口にしていたため、ある程度は彼ら、彼女らの気持ちが分かるつもりである。

「俺はいつか自分でビジネスを始める」とか「私はこれから自分の店を持つの」という感じで夢を語っている人たちにも遭遇することがある。私は自営業者であり、自分でビジネスを行っているが、具体的な目標を持って前職を退職したわけではない。

15年以上勤務した金融機関での政治的な仕事に疲れ切っていたこともあって、「自分でビジネスを始めても何とかなるだろう」という軽い気持ちで自営業を始めたというのが実際のところである。前職を退職した直後はあまり仕事がなかったが、少しずつ継続的な依頼を頂くようになってきた。

現在は、仮想通貨に関する総合ニュースサイトであるこちらの「bit-life(ビットライフ)」に記事を執筆させて頂き、プロジェクト管理のコンサルティング業務の依頼も頂いている。自営業者になっても、取引先に恵まれて楽しく仕事をさせてもらっており、普通に生活ができることは有難い話である。

前職の同僚などから「自分も自営したいのだがやっていけるだろうか?」という相談を受けることがあるが、こればかりは人それぞれ置かれている事情が違うため一概には言えない。

夢を追いかけることと、現実の生活を天秤にかけなければいけない人がほとんどであり、最終的には自分自身の判断で動くしかないというのが正直なところである。そんなことを感じていた時に、ある面白いロシアのICO企業を見つけた。その名は、「Smart Progress Inc.」である。

具体的な目標を設定している人はたった2パーセント

Smart Progress Inc.のウェブサイト上に掲載されているホワイトペーパー(ICO企業の事業計画書)の紹介部分で、非常に興味深い文言が掲載されている。それは以下のような内容である。

「ほとんどの人が夢や希望を持っているが、統計によると具体的な目標を設定している人はたった2パーセントしかいない。」

これは、アメリカのモチベーション・コンサルタント(?)であるブライアン・トレイシー氏の言葉らしい。トレイシー氏は、以下のようなことも言っている。

「人間は生活を向上させたいと考えているが、そのために必要なエネルギーをつぎ込みたくないとも思っている。誰しも美しい言葉を口にすることはできるのだが、それらを実現するために行動を起こすわけではない。」

さすがはモチベーション・コンサルタントの肩書を持つだけあって、トレイシー氏の言うことには含蓄がある。「そうは言うけど、ではどうすれば良いのか?」というのが多くの人たちの意見であると思うが、そこで登場するのが今回紹介するICO企業であるSmart Progress Inc.というわけだ。

ポイントはコーチング

Smart Progress Inc.は目標を正しく設定し、その実現のためにタスクを細分化して達成まで日記をつけるプラットフォームを提供するらしい。また、同じような目標を持っている人をシステムで紹介し、定期的に通知や注意喚起を行って、Smart Progress Inc.の様々なツールが利用者の目標達成を後押ししてくれるようだ。

ここまで読むと、「スマートフォンの日記アプリでいいのではないか?」と思いがちだが、Smart Progress Inc.にはコーチング機能があり、この部分が通常のアプリとの相違点らしい。日本ではコーチングという言葉があまり使われないが、アメリカでは著名な経営者や政治家、スポーツ選手などがコーチングを取り入れているケースがある。

ビジネスの現場でもコーチングは注目されており、従来は「俺の背中を見て学べ!」という師弟関係のような教育方針を取っていた伝統的な日本企業でも、コーチング手法を取り入れるところが出始めている。

部下や若手が目標を達成するために必要な知識や情報について、上司やベテランが一緒に整理をして、それらを身につけるための後押しをすることがコーチングであると言われている。

Smart Progress Inc.はホワイトペーパーの中で、「ヨガ、ダイエット、ビジネス、絵画などのトピックでグループ・コーチングを提供する」と述べている。Smart Progress Inc.のコーチたちはそれぞれの分野の第一人者であり、利用者が目標を達成するため、コーチングを通じて強力に後押しをしてくれるそうだ。

これらのコーチは単に利用者の話を聞くだけではなく、「宿題を出したり、トレーニング資料を提供したりする」とSmart Progress Inc.は説明している。コーチングの専門家のサポートを受けることで、一人でやるよりも目標達成までの時間が短くなり、成果も大きくなるとSmart Progress Inc.は自信を見せている。

ICOでの調達額は50万米ドルだけ

Smart Progress Inc.は2017年10月22日から1カ月間ICOを実施し、50万米ドルを調達する予定になっている。この記事を執筆している10月27日時点で1米ドル=114円程度であるため、Smart Progress Inc.はおよそ5,700万円をICOで調達しようとしていることになる。

50万米ドルの目標はICO企業としては少なめであり、私がこれまで見てきた中で一番小さな調達目標額である。ICOでそれほど大きな額を調達する必要がないのは、Smart Progress Inc.が2012年夏に設立されており、ICOを実施する企業としては比較的歴史があるためだろう。

この記事を執筆している2017年10月時点で、Smart Progress Inc.は5年以上ビジネスを継続していることになる。続けているということは、それなりに収益を上げていることを意味している。

Smart Progress Inc.が今回ICOを実施するのは、仮想通貨であるSmartトークンを発行することで資金を調達し、英語圏への参入を狙っているためだ。Smart Progress Inc.はホワイトペーパー上で、50万米ドルをICOで調達できれば英語圏に参入し、1年で利用者を150万人増やすという野心的な計画を出している。

ただ、Smartトークンが将来的に仮想通貨取引所で法定通貨や主要仮想通貨に換金、交換可能にする予定があるかどうかの記載はウェブサイトにもホワイトペーパーにも見当たらなかった。Smart Progress Inc.が提供するコーチングビジネスは興味深いが、Smartトークンの流動性に関する疑問は残ったままである。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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