【JustDatingSite】出会いはICO企業が提供する時代?

古典的なサービスはICO向きかもしれない

ネット検索エンジンやショッピングサイトなどを運営している会社の多くが、「〇〇パートナー」などの名称で出会いのためのサービスを提供している。出会いがないことに悩んでいる人が多いのは、日本だけではなく世界的な傾向のようで、各国で類似の出会い系サービスがさまざまな形で出回っている。

パートナーを探すための出会い系サービスの市場規模は、アメリカで25億ドル規模(約2,750億円)に達していると言われている。インターネットの普及によって、オンラインで知り合うケースが多くなっており、出会い系サービス経由で知り合って結婚するカップルの数も増加していると考えられている。

また、スマートフォンの保有者が爆発的に増えたことによって、出会い系サービスを提供する会社はスマートフォン用アプリを開発し、それを使ってパートナーを探そうとする人が多くなっている。

インターネットとスマートフォンの登場によって、出会い系サービスが一気に拡大した形と言えるが、ICO企業の中にも出会い系サービスを展開するところがある。今回紹介する会社である「JustDatingSite.com」もその一つである。

JustDatingSite.comはリトアニアに本拠地を置いており、ソーシャル・ネットワーキングに関する豊富な経験を持つチームによって運営されている。既存の出会い系サービスの場合、中央管理している運営会社の意向が何らかの形で反映されることが多い。

しかしながら、JustDatingSite.comはICO企業であり、非中央集権的な仕組みで運営されている。中央管理者が存在せず、仲介者の意向が影響しない仕組みになっていることから、JustDatingSite.comは利用者本位のサービスが展開されるとウェブサイト上で説明されている。

「結果を出す」出会い系サービス

パートナーを探すための出会い系サービスの場合、利用者側からするとなかなか手を出しにくいものである。手を出しにくい理由の一つとして、「本当に出会いがあるのだろうか?」という疑問があげられるだろう。

私自身、出会い系サービスを利用したことがないため、具体的なプロセスなどについては分からないことが多い。ただ、JustDatingSite.comは中央管理されている出会い系サービスではないため、自動的に最適なパートナーを見つけてくれる仕組みを提供するとしている。

ICO企業の場合、ホワイトペーパーと呼ばれる事業計画書をウェブサイトに掲載している。JustDatingSite.comのホワイトペーパー上5ページ目で、「我々が提供するサービスは使い方が簡単であり、結果を出すことに焦点を置いている」と宣言している。

また、JustDatingSite.comは、「可能な限り早い段階で、最初のデートができるようにする」ともホワイトペーパー上で述べている。
最近は、体を鍛えるためのジムや英会話教室でも、「早く結果を出す」ことに焦点を当てているところが多い。

インターネットやスマートフォンの普及に加え、ICO企業の登場によって、あらゆる物事が合理的に提供されるようになり、仲介者を排除することによって、よりスピーディにプロセスが行われるようになっている。

世界中の人が同一価格でサービスを使える

日本国内でもそうであるが、出会い系サービスというのは業者によって価格帯がバラバラである。この点について、JustDatingSite.comはホワイトペーパー上で以下のように言及している。

「出会い系サービスを法定通貨で利用する場合、複数の価格帯が存在している。また、国や地域によって支払額が変わってくる。JustDatingSite.comの場合、仮想通貨であるJust Dating Coinsを支払う形になる」

JustDatingSite.comであれば、世界中どこからでも同じ額のJust Dating Coinsで利用できるため、国や地域による価格差が存在しないのは一つの特徴と言えるだろう。ただ、JustDatingSite.comは、将来的にJust Dating Coinsを仮想通貨取引所で交換可能にする予定であるとホワイトペーパー9ページ目で述べている。

例によって、いつ、どこの仮想通貨取引所で交換可能にするかの時間軸は記載されていない。しかしながら、取引所で交換可能になるということはJust Dating Coinsの価格が変動するということである。

そのため、Just Dating Coinsの価格が大きく上昇してしまうと、JustDatingSite.comの利用料金が高騰することになる。JustDatingSite.comのサービスを、世界中の人が使いたいと思うとJust Dating Coinsが上昇してしまうわけだ。そうなってしまうと、法定通貨で利用可能な出会い系サービスよりも高い価格水準になる可能性がある。

JustDatingSite.comの運営側からすると、Just Dating Coinsの上昇は有難いのだろうが、利用者からすると料金高騰につながり、使いにくくなるというジレンマを抱えることになる。今後、Just Dating Coinsの価格がどのように推移するか目が離せない(仮想通貨取引所で交換可能になればの話であるが)。

スマホでの利用は2019年から

JustDatingSite.comは、2017年8月15日から9月30日までの間でICOを実施している。ICO後、JustDatingSite.comは8カ月から12カ月かけて、システム開発を行っていく予定であるとウェブサイト上で説明している。

スマートフォン上で、JustDatingSite.comのサービスが利用可能になるのは2019年1月1日と工程表に記載されており、ICOから1年以上先になっている。出会い系サービス自体は既に存在しているものであり、スマートフォン上でJustDatingSite.comが運営を始めるのが1年以上先というのは長いと感じるが、皆さんはいかがお考えだろうか。

14カ国語でサービスが使えるようになる

JustDatingSite.comのウェブサイトを見ていて興味深いと感じたのは、将来的に14カ国語で出会い系サービスを提供しようとしている点だ。

現在のウェブサイトは英語だけの表記になっているが、JustDatingSite.comは将来的にドイツ語、韓国語、フランス語、スペイン語、中国語、イタリア語、インドネシア語、トルコ語、日本語、タイ語、ギリシャ語、ポルトガル語、ロシア語のプラットフォームを作成しようとしている。

ICO企業らしいと思ったのは、上記言語への翻訳作業が出来る人をウェブサイト上で募集していることだ。翻訳をしてくれた人に対して、JustDatingSite.comが発行するJust Dating Coinsを付与するというインセンティブを付けている。

ウェブサイトで翻訳者を探すことによって、求人のためのコスト削減につながり、非常に効率的なやり方と言えるだろう。世界中の人が出会いを求めている時代であり、国境を越えてサービスを提供しようとしているJustDatingSite.comは、業界を変える存在になるかもしれない。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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