ICOを使って世界中で保証人になり利益を狙える時代到来?

ブロックチェーン技術を使って世界中で保証人になり利益を狙える時代到来?

ブロックチェーン技術が世界中で活用されている理由の一つとして、仲介業者を排除できる仕組みがあるとされている。

私自身、金融機関で長らく働いていたが、銀行や証券会社などは仲介業者の代表選手である考えている。
お金の貸し手と借り手がいる場合、直接貸し借りを行った方が効率的であり、ムダなコストや時間を省くことができる。
株式や債券を発行して資金調達をしたい企業がある場合、投資家が直接購入してくれれば、金融機関や証券取引所に手数料を取られなくてすむはずだ。
合理的に見えるはずの直接取引が金融の世界で行われない理由として、法律や制度上のスキームが背景にある。
これまでの金融取引は米ドルや日本円などの法定通貨による取引が原則であったため、貸金業法や金融商品取引法などの法律の縛りがあり、金融庁や財務局などの意向を確認してからでなければ新しい手法を採用することが難しかった。
しかしながら、法定通貨ではない仮想通貨であれば、法律の縛りが少なく、オンライン上でスピーディにお金の貸し借りを行ったり、資金移動も瞬時に低コストで行えるようになった。
そしてまた、新しい金融サービスを提供するブロックチェーン・プラットフォーム企業が登場した。
その名は、「Suretly」である。

Suretlyは賃貸不動産の保証会社と似た仕組み?

賃貸の不動産物件を借りたことがある人であれば、不動産会社の担当者から保証会社についての説明を受けたことがあるだろう。
賃貸物件を借りる際、従来であれば家族などが保証人にならなければ契約を結ぶことができなかった。
最近は、保証人がいない場合でも、保証会社を利用し、一定の保証料を支払うことで賃貸不動産を借りられるケースが多くなっている。
Suretlyは、不動産賃貸における保証会社に似た役割を個人が果たし、ブロックチェーン技術を使ったローン・プラットフォームの中で、保証人が収益を得られる仕組みを提供している。
例えば、Aさんがローンを借りたい場合でも、信用力が低く、保証人がいないと融資がおりないケースがある。
そんな時、Suretyを使ってBさんが保証人になることで、Aさんは融資を受けることができ、ローンが問題なく返済されれば、Bさんはリターンを受け取ることが可能になっている。

保証人がお金を払ってリターンを狙う?

ただ、Suretlyの仕組みが不動産賃貸の保証会社と違うのは、保証人が資金を出す点である。
不動産賃貸の場合、家を借りる人が保証料を払い、家賃の不払いが発生した時などに備えて、保証会社が資金をプールしておくのが一般的である。
Suretlyの場合は、保証人が資金を提供し、借入人が債務不履行を起こさなければ、最高12パーセントのリターンを狙うことができる仕組みになっている。
100米ドル(約1万1,000円)の余裕資金がある人の場合、Suretlyのプラットフォームを経由すれば、10人の貸し手に分散して保証を行うことが可能である。
株式投資やFXの場合でも同じであるが、一つの運用先にすべての資金を投入すると、損失が拡大するリスクが高まるため、分散して投資することによって、長期的なパフォーマンスを向上させることが投資の王道になっている。
Suretly経由で100米ドルを保証金として出した結果、保証先の10人の内、1人が借金を返せなくなって債務不履行が発生した場合であっても、残りの9人が返済を行ってくれれば、保証に対するリターンと合わせることで、投資資金の元本割れ発生リスクを下げることが可能になる。
保証するのは短期ローンだけだからリスクは低い?Suretlyが直接貸し手に融資を行うわけではなく、ローン・パートナーが融資を提供する仕組みになっている。
また、Suretlyのプラットフォームが提供している保証サービスは、リスクを低減するために短期ローンのみを保証の対象にしている。
資金を提供する人は、最短3日、最長30日のローンに対する保証人になるため、長期融資の保証を行うことに比べて、債務不履行リスクを低減することができるとSuretlyのウェブサイト上で説明されている。
Suretlyのプラットフォームで保証人になり、資金を出すことによって、たった1カ月で高めのリターンを期待できる仕組みになっているのだ。
Suretlyの保証人になりたい場合、VISAやMasterCardのクレジットカードがあれば、簡単に手続きを行うことができるようになっている。

Suretlyは2017年7月にICO(仮想通貨による資金調達)を開始し、資金調達を完了している。
Suretlyはロシアで開発されたブロックチェーン技術であるが、2017年第3四半期中にアメリカでもサービスを開始する予定である。
Suretlyを利用することによって、世界中で提供される融資の保証人になり、保証に対するリターンを受け取ることができるため、新しい資金供給の仕組みとして注目されている。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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