ICOはデジタルの墓場?46%も失敗しているって本当?

ビットコイン、リップルなどの仮想通貨が高騰し、仮想通貨市場が熱気むんむんだった2017年下半期に比べると、静かになった2018年3月現在。ビットコインは一旦は60万円台まで下落したこともあり、現時点では仮想通貨トレードは少し様子見をしている人も多いかもしれません。

そのような中でも不思議と衰えないのがICO熱。仮想通貨トレードに慣れた人、投機が好きな人にとってはICOというのは刺激的な分野といえそうです。

筆者自身、ICO案件のたくさんのホワイトペーパーを読んできました。その中には、とてもおもしろいアイディアだと感じるものもあり、投資したいと感じたものもありました。基本的に自分が気になったICOをご紹介させていただいているので、当然といえば当然です。

しかし、ホワイトペーパーを読んでいるうちにだんだんと疑問に感じ、記事にするのを取りやめたICOも実はあります。なんともなかったのかもしれませんが、読んでいて矛盾を感じ、記事にはできなかったものがありました。

そのことをあとで事務局に言いますと、こういう案件は問題ありかもという記事にしてくれてもよかったかも、と言われましたが……。

そして、ICOはなかなか手強いということを認識したほうがよさそうだと感じさせる記事を見つけましたので、ご紹介していきます。

2017年にICOを行った案件の46%が既に失敗している?

news.bitcoinial.comでは、2017年にクラウドセールをした企業のその後を調査した結果、なんと46%が既に死んでしまったということができるようなのです。

具体的な数字としては、「Tokendata」という高性能なICOトラッカーの1つに、902件のクラウドセールがリストされているのですが、そのうちの142件は資金集めの段階で失敗、それ以降のステージでは276件が失敗しています。これで46%が既に失敗しているということになります。

更に、113件が失敗に近い状態だと分類されているということです。

つまり、ほぼ半数が既に失敗したということになるのですね。ちょっとびっくりですかね?結構スキャムが多いという話は聞いたことがありますが、想像していたよりも失敗の数が多い気がします。

そして、このスキャムはなかなかなくならないようです。彼らはだんだんと遠ざかって行くようです。もちろん、失敗したプロジェクトが全てスキャムではなかったとは思いますが……。

たとえば、追跡した中には、放置されたTwitterアカウントがあったり、誰もいないテレグラムグループがあったり、ウェブサイトがホストされていなかったり、コミュニティーがもはやきちんと機能していなかったり……。
まさにデジタルの墓になっていたという感じですね。

あるいは営業はしていても、全然利益を出していないとか、利益は出していても、2,000ドルとか3,000ドル程度だったりするようなプロジェクトもあったそうです。約束破りになってしまっていますね。

まさに、がっかりするような、陰鬱な気分にさせられる状態の所もあったようです。

しっかり活動していても安心できないかも?

筆者などは、スタッフがたくさんのSNSを使っていて、チャットなどにも盛んに参加しているような状態を見ると、それだけで安心してしまうようなところがありましたが、それではダメなようです。

気が付いたら、それらのアカウントがすっかりと使われないようになっていて、そのまま放置されてはじめて「騙された!」と気が付くパターンに騙されてしまうかもしれませんね。

上場が既に決まっているICOでないと不安かも?

発表する段階で上場が決まっているトークンならば、安心できる気はします。筆者が100件近くに及ぶICO案件をチェックしてきた中で、上場するのがはっきりと決まっていたのは少数でした。

上場する予定と書かれていたのは結構あったのですが、どこに上場するのかまでをホワイトペーパーやwebに明記していた案件は少なかったです。

これは筆者がホワイトペーパーなどを見たタイミングにもよるかもしれません。もう少し後にアクセスをしたら書いていたのかもしれません。

また、プレセールやプライベートセールなどを含めセールを長期間にわたって行っている案件では、その間に上場が決まっていてもおかしくはありません。つまり、同じ条件でICOを見比べるのはなかなか難しいということになります。

利益があるうちに売ってしまうほうが安心かも?

ICOのプロジェクトがとても気に入って、心の底から応援したいと思って投資をする人ももちろんいるでしょう。また、つい最近、投資をしたICOの利益が少しずつ膨らんでいるという人もいるかもしれません。

しかし、ICOで資金集めには大成功しても、その後がうまくいかないとか結局だめになってしまう企業が多いということも忘れないでおいたほうが良さそうです。
投資は自分の判断と責任で行うものであり、投資したけれど失敗に終わることもよくあることです。

しかし、ICOそのものも失敗する可能性が高いということは否定できそうなきはしません。ですから、フットワークは軽くしておくのもよいでしょう。利益が出ている時に売ってしまうほうが安心かもしれません。

もちろん、どうしてもそのICOが気に入って応援したいというのであれば、話は別です。ICOというものは基本的には応援したいプロジェクトに投資をするものでしょうから。

ICOは想像しているよりもリスクが高い?

最近、TwitterのタイムラインでもICOの話題がとても増えました。実際にICO投資をしている日本人投資家も少しずつ増えてきている気がします。そのICOの案件を見てみると、おもしろいものが多いです。
パッと見た感じはどれも素晴らしいものに見えたりもします。

しかし、去年から531ものICOが失敗しているという記事を見て、リスクは高いと思っておいたほうがよいでしょう。中には筆者で怪しいと感じたものもありました。筆者は何十件ものICO案件を見比べているので、ちょっと変だと思うものは気が付きやすいのですが、慣れていない人ですと、全然気が付かなくても全く不思議はありません。

仮想通貨トレード熱が少し落ち着いてきて、そしてトレードに慣れてきた初心者さんが多くなってきた2018年こそ、ICO投資には注意したほうがよいかもしれません。

ただし、ICOというのは駆け出しの企業が行う場合が多いわけです。駆け出しの企業というのは失敗しても不思議ではないということも頭の隅に置いておくと大きな痛手に合う可能性は減らせるかもしれません。

投資というものは、なにやら私たち人間をがんじがらめにするものなのかもしれませんが……。

【参照】46% of Last Year’s ICOs Have Failed Already – Bitcoin News

沼佐睦美
沼佐睦美はフリーライターです。短大卒業後、数年社会人を経験し、米国の4年制大学に編入、卒業。
専攻は経済。株、為替、仮想通貨のトレードが趣味で、トレード歴は10年を超えます。
ドル円とユーロドルとイーサのトレードを得意としています。
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