ICOバブルの中心的役割を果たしているイーサリアムが盗まれる?

ICOバブル真っただ中の2017年。仮想通貨に興味を持ちだしてからはICOのことも気になり始めている方もいるでしょう。あのどこかかわいい雰囲気が残っているパリス・ヒルトンさんも仮想通貨とかICOとかには興味津々みたいです。「Lydian」に注目しているとTwitterでつぶやいていました。

また、ボクサーのフロイド・メイウェザーはインスタグラムで「Stox.com」のICOで大金をゲットする予定だと投稿していました。

ICOにはセレブも注目しているのですね。

確かに、興味をそそられるICOの話題が次から次へと出現します。元々、投資を趣味にしている方だけではなく、自分の興味のある分野の企業がICOをするならノッてみたいと思い始めている方もいるでしょう。それで、リッチになれたり、その企業から素敵な特典を得られたら間違いなく楽しいでしょう。

しかし、問題がないわけではないのです。それはというと……


実は盗まれるのです。

実は最近イーサリアムはよく盗まれている
これがあるからICOがこんなに盛り上がるようになったというイーサリアム。

ビットコインの次に時価総額が高い仮想通貨です。もちろんファンもとても多いです。日本円では2017年9月上旬で3万6000円くらいです。

9月初めに4万4000円近くになっていましたが、数日前に中国の銀行によるICOの規制の件で、少し下落してしまいました。けれど、徐々に戻してきているようです。

このイーサリアム、実はちょこちょこ盗まれたりしています。時々、そういうニュースを見かけてはいました。なんと、全てのICOのうちの10%のイーサリアムはサイバー攻撃で盗まれているんだそうです。

イーサリウム関連の攻撃で約225百万ドル盗まれた

イーサリウムの盗まれ方は、その犯罪によって違いがありますが、トータルではなんと約225百万ドル盗まれてしまったということです。そして、その半分以上にあたる123百万ドルが2017年7月から8月の間でのみ、盗まれたということです。

サイバー攻撃の多くは「ハック」や「エクスプロイト」

ハックとは、ハッキングといえばわかる方が増えるのかもしれませんが、コンピューターに不正侵入してデータを盗んだりすることです。エクスプロイトとは、プログラムのセキュリティーホールを狙って、そこを攻撃することを目的としたプログラムのことです。

一番多いサイバー攻撃は「フィッシング」

フィッシングとは、会社の人などのふりをしてメールなどを送り、個人情報を手に入れる犯罪です。これは日本でもよくあるようですが、メールにリンクがあって、それをクリックすると個人情報を入力させたりする本物そっくりのサイトに飛ばされるというものです。

このタイプのサイバー攻撃でお金を盗まれることが最も多いということです。

「ポンジ・スキーム」もある

それ何ぞや、という方が多いと思いますが、ポンジスキームとは、いわゆる「自転車操業」のことをいいます。

たとえば、ある企業が資金集めをする際、まずAさんから投資をしてもらいます。次にBさんから投資をしてもらい、そのBさんのお金をAさんに配当金などという名目で渡します。今度は新たにCさんという人を勧誘して投資してもらい、Cさんのお金をBさんに配当金として渡します。さらに今度はDさんという人を勧誘し、Cさんに配当金として渡します。

つまり、この企業はただお金を回しているだけで、資金を運用したりはしていないわけです。

それでもやっぱり人気なイーサリアムは人気です。これがあるからこそ、ICOがこんなに盛んになっているのでしょう。

では、そのサイバー攻撃から自分の資産を守るためにするべきこととは?

サイバー攻撃からの自衛方法

1.企業からのダイレクトメッセージには要注意

優良企業の場合、個人レベルでのコミュニケーションよりは公的なコミュニケーション方法をとります。電話やメールで、突然電話番号とか住所などを聞かれたりすることはまずないと思っておいたほうが安全でしょう。

2.サーチエンジンで検索してアクセスする場合も要注意

検索エンジンに登録されている企業のwebが本物の真似をした偽物で、投資家がそれに気づかずアクセスし、個人情報を入力したりしてしまいサイバー攻撃の対象になってしまうこともあります。

このタイプのサイバー攻撃はお馴染みではないでしょうか。銀行などのwebにアクセスすると、時々偽物のページがあると注意喚起のメッセージが出ている時がありますね。

3.あやしいwebやメールを見たら要確認

Ethereum Scam Database

こちらのイーサリアムのデータベースのページにアクセスしてみましょう。たくさんのフィッシングの記録が並んでいます。

4.プライベートキーを自分でしっかりと管理する

いつまでもずっと第三者のウォレットや交換所などに仮想通貨を置いておかないで、自分で管理するようにしたほうがよいといわれます。

取引所のウォレットのアルファベットとか数字がずらずらと並んだプライベートキーは自分でもしっかりと管理しておいた方がよいのでしょう。

そういえば、筆者も知人にビットコインを送ってもらう時、取引所にアクセスしてプライベートキーをコピーして、メールにペーストしたりしています。自分でもそのプライベートキーを管理していたら取引所にアクセスしなくてすむのですが、自分で管理していません。

2017年7月にイーサリアムのクライアントの「Parity」のマルチシグウォレットにバグが見つかり、他のウォレットに資産を移動するようにというメッセージが流れたことがあります。多くの方は、そんなこと突然言われても困るという感じですよね?

そのような場合、筆者は今のところは他の取引所のウォレットに移動することになるでしょう。たくさん資産を持っているなら、自分用のウォレットを用意するとよいのかもしれませんね。

このプライベートキーとかウォレットに関するできるだけ安全な保管の方法は、まだ情報としては多くない気がします。何かよい情報があればお伝えしますね。

沼佐睦美
沼佐睦美はフリーライターです。短大卒業後、数年社会人を経験し、米国の4年制大学に編入、卒業。
専攻は経済。株、為替、仮想通貨のトレードが趣味で、トレード歴は10年を超えます。
ドル円とユーロドルとイーサのトレードを得意としています。
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