ブロックチェーンはあらゆる問題解決にならない? 業界の大物が言及した理由とは

ブロックチェーン技術を導入しようと様々な企業や業界が動き出している昨今、流れに逆流するかの発言が飛び出しました。

仮想通貨の世界では有名なジミー・ソン氏(投資家兼開発者)が「現在開発中のブロックチェーンプロジェクトは5年後にはなくなる」と発言し衝撃を与えました。今回はジミー・ソン氏の発言いついて迫っていこうと思います。

ジミー・ソンが聴衆に語ったこととは

ジミー・ソンはニューヨークのヒルトンホテルで開かれた世界最大規模の仮想通貨カンファレンスで「ブロックチェーンがあらゆる問題を解決するようなものにはなりません」と断言しました。スポンサー企業のロゴが流れるスクリーンを背景に大胆な発言でした。

ジミー・ソンが考えるに多くの企業はハンマー投げで釘を打とうとしているような状況と例え、テクノロジーが先に来ていて利用目的を後から探そうとしていると警鐘を促しました。

仮想通貨熱が生んだ危険な事態

この一年ほどで日本のみならず世界中で仮想通貨熱が広がりました。多くの企業がブロックチェーン技術にも注目し、熱狂的な報道に乗じたことで株価も上昇傾向になりました。

しかし、仮想通貨熱が冷めるとブロックチェーン技術を試用した上でそれよりも安い技術で同じ目的を達成することに気づきはじめた企業も出て来ています。

例えば、アメリカの証券保管振替機関のDTCC( デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション)はもともとブロックチェーンを使った清算や決済システム開発を見送っています。

見送った際に、解決策ありきで問題を探そうとしてしまったと責任者であるマレー・ポズマンター氏は語っています。

ジミー・ソン氏はエンタープライズソフトウェア企業の多くはブロックチェーンの分散管理からメリットを得ていないという問題を提起し、現在出回っているブロックチェーンを絡めた製品は弁護士や銀行などが何らかで関与する必要があると問題視しています。

ブロックチェーン技術でしか解決できないと言われているものでも今ある仕組みで十分に解決できるとも発言しています。

カンファレンスに同席していたイーサリアムの共同創設者のジョセフ・ルービン氏は技術の進歩でもっと大規模なプロジェクトになる可能性はあると反論してもジミー・ソン氏は反論します。

しかし、ジミー・ソン氏は反論し最終的には「現在開発されているプロジェクトのほとんどは5年後にはなくなっているはずだ」と述べ、ルービン氏にいくらでも賭けていいと聴衆を巻き込み嘲笑を誘いました。

ブロックチェーン導入のこれから

ブロックチェーン技術は色々な場面に応用が効きます。金融機関の顧客情報管理や証券管理などはうってつけの技術です。改ざんもできず、長期的な記録の保管が可能です。

難しい分野だけではなくブロックチェーンを使ったゲームもあります。通常のゲームならば課金してもゲームがなくなったり使わなくなれば無価値です。

しかし、ブロックチェーンゲームならば実在する仮想通貨で課金してアイテムを購入したり、逆にゲットできます。ゲームがなくなっても仮想通貨として資産を残せるのです。

ブロックチェーンの導入はジミー・ソン氏が危惧する内容ばかりではないのも事実です。我々とすればICOなどを考える場合はブロックチェーンが本当に必要な分野なのか、問題解決に本当にブロックチェーンが必要なのかを見極めていきたいところです。

ブロックチェーンに代替えできる技術があるのならば先々を考えるとあまり価値が見出せないプロジェクトの可能性があります。

やまちはフリーライター兼ブロガー兼投資家です。
仮想通貨分野では様々な仮想通貨の特徴を把握し、これから伸びてきそうな銘柄の研究をし、ICO関係の分析を得意としています。
自身も仮想通貨の投資を行なっています。
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