アクアコインは国内初の電子地域通貨になりうるのか?

千葉県木更津市が今秋から電子地域通貨「アクアコイン」の導入を開始すると発表されました。

国内の市町村で電子地域通貨導入の試みを行っているのは木更津市が初めてとされます。この試みが順調にいった場合、日本国内での電子地域通貨の流れは加速すると予想されます。アクアコインの実証実験は3月下旬からスタートしており、6月下旬まで続く見込み。

これまでプロセスは良好で4月現在のアクアコイン導入店は116店にのぼる。今秋の本格導入の期待をさらに膨らませている。

アクアコインは木更津市の活性化を目的に作られた電子地域通貨

アクアコインは君津信用組合・木更津市・木更津商工会議所の3つの地域団体が構想元となり、導入に力を注いでいる電子地域通貨。アクアコインの最大の目的は「地域活性化」です。

アクアコインを導入することによって、市内での消費活動を刺激し、地域経済に活力を与えることが可能になります。アクアコインの利用者は地域住民に限らず、観光客など市外から訪れる人々もターゲットになります。もしアクアコインが導入されれば、「日本初の地域電子通貨の地域」としてのブランドも確立できるため、話題性は抜群。

消費活動以外にも、地域内のボランティア活動を促進することも考えられており、地域コミュニティーの活性化にも有益とされています。

1コイン=1円!仮想通貨のような価値変動はなし

ビットコインを代表する仮想通貨の当初の目的は「決済利用」です。しかし、現在では投資対象として色が強く、価格変動が起きやすいため、通貨として利用しづらいのが現状です。

アクアコインはその点が考慮されており、1コインは1円で価格に変動はないとされます。アクアコイン利用者はスマートフォンに専用のアプリケーションをインストールし、二次元コードをスキャンすることによって決済を行います。利用者は専用アプリケーションへお金をチャージすることによって、アクアコインを手に入れることができます。口座開設の必要はなく、アプリケーション内で完結するのが大きなポイントです。

3月下旬の実証実験スタートから2週間経過した現在までは良好

アクアコインの実証実験は3月下旬からスタートしており、4月12日現在までは良好な経過をたどっています。スタート時のアクアコイン導入店は102店舗でしたが、現在は116店舗までに伸ばしています。今回の実証実験は6月24日までに約1200人以上の市職員、同信組職員、商議所の職員が決済を行うことを目標としています。

現在まででは特に利用者からの不満・トラブルは報告されておらず、経過は良好といえるでしょう。現在も導入店舗の募集を行っており、導入店舗数は増えていく見通しです。

アクアコインのメリット・デメリット

日本初の電子地域通貨として本格導入が期待されるアクアコインには以下のようなメリット・デメリットがあります。

アクアコイン利用者のメリット

  • 利用者は現金を持ち運ぶ必要なくスマートフォンで簡単に決済が可能
  • 利用者は決済金額・場所・時間の履歴を常時確認することが可能

アクアコイン導入店舗のメリット

  • 現金管理の必要がなくなるため盗難などのリスクを軽減
  • 利用者の支払ったコインは素早く入金され翌営業日の現金化が可能
  • 利用者のアクアコイン専用アプリケーション内で集客が可能

アクアコインは利用者・導入店舗両方にメリットがあります。利用者は専用のアプリケーションをスマートフォンにインストールするだけで決済が可能になり、店舗は二次元コードを設置するだけ。毎回お金を出す必要がないため、決済の難易度が下がり、購買意欲も刺激しやすくなるでしょう。

ひとつデメリットとして浮かび上がるのは「高齢者層の利用」です。高齢者のスマートフォン利用率は低いため、アクアコインが高齢者層に普及しない可能性が考えられます。構想元の君津信用組合・木更津市・木更津商工会議所が高齢者層に向けてどのようにアクアコインを発信するのに注目が集まります。

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