スペインの大手銀行が貿易をペーパーレス化

スペインの銀行大手のBBVAで、貿易の文書検証にブロックチェーン技術を取り入れた実験に成功したと発表しました。
しかし、現代でも貿易の文書確認にそんなに時間がかかるものなのでしょうか?
この実験は今後どのような影響があるのでしょうか?気になる疑問を交えながら解説したいと思います。

スペイン-メキシコ間でのテストに成功!

2017年11月下旬、スペイン国内でも大きなシェアを誇る大手銀行のBBVAがとある発表をしました。
それはブロックチェーンをヨーロッパと中南米の貿易取引に導入するテストが成功したというものです。
ブロックチェーンに売却取引の情報を記録して、書類の電子化を図る目的があるこの実験ですが、いくらブロックチェーンが便利だとは言ってもインターネットが普及して久しい現在。そんなに時間がかかるものでしょうか?

なんとプレスリリースによると今まで書類の確認にかかっていた時間は7日から10日だったのです!
そう、いくら媒体が便利になっていても確認する作業や手順は大きく変わることなく銀行、輸入業者、輸出業者の人の手で行われていたため時間がかかるものだったのですね。
しかし今回開発されたプラットフォームを利用すれば、検証にかかる時間は2.5時間と大幅に短縮されます。
しかも分散型のネットワークで複数のパソコンに取引履歴が保存されるブロックチェーンなら、悪意ある不正操作ができないので利用者も安心できます。
今回、バルセロナの会社が輸入した冷凍マグロの取引に新しいシステムが使われたということで、私たち日本人も注目すべき取り組みと言えるでしょう。

お寿司や日常の食卓に魚が上がることの多い日本では、海産物の自給率59%に留まっています。(2015年度水産庁発表)実に4割以上を輸入に頼っているのですね。
金額にすると1兆5千万円以上かかっている計算になります。
これはシリア・キプロスの国家予算よりも高い金額というから驚きます。管理などの仲介企業に支払っている金額も大きく、ブロックチェーンで取引を管理するのが一般的になれば大きな経費削減が可能となるでしょう。

BBVAは以前からブロックチェーンを導入していた

BBVAは2015年にはすでにビットコインの促進キャンペーンを行っていました。
銀行はビットコインや仮想通貨に対して批判的な発言をすることが多いため、これはちょっと驚いてしまいます。
しかも2015年というとマウントゴックスの事件がまだ尾を引いていた時期で、BBVAの先見性の高さがうかがい知れますね。

その他にもICOやブロックチェーン技術を開発する会社に出資をしていたり、時代の先を行く姿勢を貫いている銀行であることが分かります。

貿易にもブロックチェーンが使える?

今回のニュースはとても有益なものだということが分かりましたが、貿易にブロックチェーンや仮想通貨を取り入れているのはスペインだけではありません。
大手保険会社として知られる東京海上日動火災保険は、NTTグループと共同でブロックチェーン技術を海上保険の契約に用いる実験を始めています。
東京海上日動は業界でも初めて仮想通貨盗難補償サービスを展開するなど、先進的なサービスを用いる企業でもあります。

同社の海上業務部 貨物業務グループの新谷哲之介氏は、貿易取引は従来と違わず紙の書類が重用されていると語ります。
業務の書類のほかに信用状・インボイス・船荷証券が必要な上に、輸出入業者や運輸会社・通関業者・銀行・保険会社・税関・輸出入監督官庁など関係する機関も多いためペーパーレスのインフラを整えるのは半ばあきらめられていたそうです。

しかし、情報を瞬時に共有できるブロックチェーン技術で情報伝達時間の短縮できると、保険会社や輸出入業者も大きな期待を寄せているそうです。
この技術が一般化したら、企業間の貿易だけでなく個人レベルの国際取引もぐっと便利になりそうですね。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

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