イギリス政府機関が「マイニングトラブル」に警告

仮想通貨の取引の整合性を保つためには欠かせない「マイニング」。
ビットコインや有名な通貨はマイニングプールを利用する方法がメジャーですが、草コインや誕生したばかりの銘柄は個人でマイニングしている人も多いと思います。

しかし、イギリスの国立機関は計算をすることで報酬を得られるこのシステムを悪用している輩がいると、警鐘を鳴らしています。

知らない間にマイニングさせられている?

英国国立サイバーセキュリティセンターは4月10日、サイバー犯罪に関する調査報告書を発表しました。

この文書の中では、ユーザーがマイニングに関わるトラブルに巻き込まれる事例が増加していると指摘しています。

特に問題なのがアクセスしたウェブサイトにウイルスや悪質なソフトウェアが仕込まれている場合です。こういったサイトではユーザーの許可なく、サイトを閲覧しているスマホやパソコンがマイニングに使われてしまうことがあります。もちろんマイニング報酬はサイト運営者が得るため、ユーザーには分からないように巧妙に罠が仕組まれています。

報告書の中ではCoinhiveを使ったモネロのマイニングが例として挙げられています。Coinhiveは手軽に計算をさせるプログラムですが、この仕組みが悪用されているのです。

具体的な事例では、スターバックスのWi-Fiが何者かにより細工されており、自分が知らない間にCoinhiveを使ったマイニングに参加させられていたというものや、スウェーデンのPirateBayというBitTorrent(個人間でファイル取引するシステム)のサイトにアクセスしたら、自分のパソコンでマイニングが行われていたなどのケースがあります。

なんと視覚障害を持つ人向けのサイトに、このプログラムを仕込むという許せない事件も実際に起こっています。

これらの乗っ取りは、サイト表示が変わるわけではないので分かりづらいため、発見が遅れることが多いです。

日本でも同様の事例が…

実はこのような「乗っ取りマイニング」は、日本でも問題になり始めています。

最近話題になった無料で漫画が読めるサイトでも、このようなマルチウェアが仕込まれており閲覧者のスマホやパソコンは強制的にマイニングに利用されてたようです。

現在は閉鎖されたのかアクセスできない状態ですが、同サイトのマイニング報酬は月200〜300万円に上ると言われています。

他にも、マイニング報酬が得られるアプリやソフトウェアを謳って、消費者に高額商品を購入させる案件も増えています。

ある男性は10万円でマイニングアプリを購入しましたが、商品説明に記載されていたような効果は一切なかった上に業者から仮想通貨の購入を強く勧められたそうです。

仮想通貨に関する法整備はまだ整っていないため、これらを罰するのが難しいのが現状です。

現行の法律だと不正指令電磁的記録供用罪がこれに当たるそうですが、この法律を盾に規制ができるのかは不明です。

考えられる対処

英国国立サイバーセキュリティセンターは、もし急にスマホやパソコンの動作が重くなったらマイニングに利用されている可能性があるとしています。

トラブルを避けるためにはOSを定期的に更新したり、マルチウェアを感知してブロックするソフトウェアを入れると良いでしょう。

また、不用意にメールアドレスなどの個人情報を入力しないことも大切です。ブラウザブロック機能の付いた広告ブロッカーを追加するのも有効だとされています。

こういったマルチウェアはメールで送られてくる場合もあるので、怪しいメールは開かずウイルス対策ソフトをインストールしておくことをおすすめします。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

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