北朝鮮は大学でブロックチェーン技術者を育成している

核開発により国際情勢が揺れる昨今、デジタル経済にも静かに危機が忍んできています。
アメリカや国連による経済制裁を受けて、北朝鮮は意外な手段をとっていることが話題になりました。
それは北朝鮮の大学に暗号通貨コースが開設されていたり、大規模なマイニング事業を展開しているというものでした。

平壌大学で暗号通貨の学科が開設か

北朝鮮の首都・平壌には国家戦略の元で、外国語学習や農業・工業・軍事など専門的な知識を学ぶための大学機関が20以上存在しています。
これらの大学出身者が工作員として国際的に活躍しているのでは、と以前から噂されています。
仮想通貨に関しても国家的に並々ならぬ関心を持っているようで、韓国の大手取引所が北朝鮮の工作員からハッキングを受けた事件もあります。

ビットコイン開発チームの一員でブロックチェーンの技術者である、フェデリコ・テンガ氏は2017年に入ってから、北朝鮮の学生にビットコインとブロックチェーンについての講義をするために1週間平壌の科学技術研究大学の教壇に立ちました。

テンガ氏は「北朝鮮の学生の多くは流暢な英語を話し国際情勢への造詣も深く、ビットコインについての知識についても素晴らしいものがある」と感想を述べています。

現在、アメリカ・スイス・ロシアなどの国でブロックチェーンの講義が行われており、日本の大学はまだ専門的な学科設立に至っていません。
(東京大学と慶応大学がBASEアライアンス という研究グループを作ったくらいです。)

マイニングにも積極的

2017年の5月に夏にWannacryというランサムウェアで世界中を攻撃したのも、北朝鮮のハッカー集団だとされています。
それに加えてアメリカの仮想通貨関係のサイトで、北朝鮮政府が大規模なビットコインマイニング事業を開始しているのでは?と大きく話題になりました。
それに加えて北朝鮮国内でマイニングが行われていることは間違いなく、国内のインターネット環境を考慮すると政府主導で行われているのは間違いないだろうとCIAとグーグルが運営するrecorded futureは述べています。参照元(Bitcoin ‘mining’: A new way for North Korea to generate funds for the regime)

しかし前述のテンガ氏は講義した大学での学生の知識には、ビットコインを使ったトレードやマイニングに関しての物がすっぽりと抜け落ちていた。と語り、マイニングを行っていることについては懐疑的な姿勢をとっています。

北朝鮮科学技術研究大学の広報担当は北朝鮮メディアに「私たちは国家に貢献するために教育しています。ハッキング・ブロックチェーン技術の悪用などのリスクを考慮し、予防のため細心の注意を払っています。」と語っています。

これらの情報を総合すると、海外で報道されているほど仮想通貨やブロックチェーン技術が進んでいるわけでもないという見方もできますし、資金獲得に関する出来事のために一般の学生には情報が制限されているという可能性もあります。
いずれにせよ、国外に流れる情報が制限されているため私たちは注意深く展開を見守るしかないようです。

化学的な開発は他にも

核ミサイルやブロックチェーン技術開発をはじめとして、北朝鮮の科学力の進歩は目覚ましいものがあります。
私たちは脱北した人などが語る市民生活により、技術やテクノロジーのレベルはそれほど高くないイメージがありますが、一方では政府主導で高水準の教育が行われているのですね。

日本には漁船の不時着が続いていますが、日本海側の都道府県には北朝鮮からバルーンが飛来しているようです。
バルーンといえばプロパガンダに使われるものが多いですが、時間がくると付属のポリ容器から内容物が落下するように設定されているなど、明らかに日本での化学兵器の散布を目的としたものも多くあるそう。
韓国がまとめた国防白書によると、北朝鮮の科学兵器の保有量は世界3位とも言われています。
せっかくの科学力や技術力が平和的に使用されないのは悲しく思います。
日本は仮想通貨の取引は盛んにおこなわれていますが、技術の面ではむしろ遅れをとっているかもしれません。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

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