台湾の仮想通貨取引所CEOが政界進出! フィンテックの加速に繋がるのか

台湾の仮想通貨取引所「OTCBTC」の最高責任者(CEO)である、イーティン・チェン氏が今年11月に行われる台北市の市長選に出馬を表明しました。

仮に、イーティン氏が当選するとなれば金融とITを融合したフィンテックの活性化に繋がると考えられます。そこで、OTCBTCやイーティン氏が当選した後の将来について考えたいと思います。

イーティン・チェン氏とOTCBTCについて

イーティン・チェン氏は現在35歳。2012年にフェイスブックが開催した、コーティング(webページの変換)技術を競う大会で優勝する腕前の持ち主です。様々な仮想通貨のプロジェクトでも実績が多い人物でもあります。また、OTCBTCを設立する前はテクノロジー分野の教育者として活躍。

OTCBTCは台湾の仮想通貨取引所です。少し仮想通貨について詳しい方ならば「OTC(Over the Counter、オーバー・ザ・カウンター)」と聞いてピンとくるかもしれません。OTCBTCはアジアで最大規模のOTC取引を誇る取引所となります。

OTC取引とは売り手と買い手が直接的に現物取引をします。何かの仕組みを使うわけでもなく、両者の合意があれば取引が成立する流れです。

この仕組みは私たちも日常生活で使っています。スーパーで商品を買う、オークションで商品を入札する…。売買が成立しているものは全てOTCの取引になります。仮想通貨で言うならば、取引所を通さず売買ができるのです。取引所では難しい大口の取引をしたい投資家には重宝されています。

現状として、OTCBTCのユーザーは中国人が多くなっています。理由はやはり、中国での仮想通貨に対する規制の強化でしょう。規制から逃れるために、多少高くても仮想通貨を買いたい投資家は多くいるようでプレミア価格でも買うとのこと。

プレミア価格で売れたら取引所間や通貨間の価格差を利用するトレードのアービトラージで利益をあげる投資家が世界中にいます。一般的なトレードとは違う側面もあり、OTCBTCは注目されている取引所となります。現在、OTCBTCは1日の取引量が17億円に達し業績は好調です。

イーティン・チェン氏が目指す未来と課題

イーティン氏は来たる台北市長選に出馬を表明しわけですが。何を目指して出馬を決意したかです。それは、やはり、仮想通貨に関係することになります。

イーティン氏は仮想通貨界の活性化による雇用の創出を期待しています。仮想通貨の分野を取り入れることで海外からの資金の流入も見込め経済発展につながつと見込んでいるようです。当選した際には金融セクター(部門)の特区をつくる構想も掲げています。

さらに、イーティン氏によれば台湾の政治家はテクノロジー分野には疎く自分ならテクノロジーに対する知識や仮想通貨において国家の未来に貢献できると考えています。

もし、市長に当選すれば台北だけではなく台湾全土を巻き込みフィンテックが加速するのではないでしょうか。

問題は現在、台湾が行なっている仮想通貨についての規制です。年内にマネーロンダリングの規制強化を目指し動いています。また、仮想通貨自体が金融機関の脅威にならないように別枠の法律も検討中です。中国人ユーザーが多いことで政治的な問題に発展する可能性も低くはありません。

このような課題をどう乗り切り、フィンテックを加速させるかが今後の課題でしょう。仮想通貨への法規制を強める傾向はみられますが、フィンテックをサポートする動きがあるのも事実です。

まずはイーティン・チェン氏が当選するのか注目の台北市長選を見守りましょう。

やまちはフリーライター兼ブロガー兼投資家です。
仮想通貨分野では様々な仮想通貨の特徴を把握し、これから伸びてきそうな銘柄の研究をし、ICO関係の分析を得意としています。
自身も仮想通貨の投資を行なっています。
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