仮想通貨取引にも不可欠!自分の資産を守るためにマルチシグで厳重な管理を!

お金に関する詐欺や事件の話は後を絶ちません。自分の資産を守るためには様々な対策を行っている人は非常に多いでしょう。仮想通貨の世界でもそれは一緒です。今回はマルチシグという聞きなれない言葉についてみていきましょう。この言葉は、仮想通貨を保管している個人にとっても取引所にとっても非常に重要な技術です。

マルチシグって何?

マルチシグとは、何かを守るための鍵が2つ以上設定されている状態です。これは、日常的にもかなり行われています。例えばインターネットバンキングを行う際に、IDを入力して口座に繋がり、そのあとパスワードやPINコードを入力して銀行振り込みを行う。これもIDとパスワード、PINコードといった具合に3つの鍵を利用しているのでマルチシグといえます。また、自転車でも、自転車に備えついている鍵と、タイヤ止めの鍵の2つを使うという場合、これもマルチシグといえるでしょう。意外と私たちはマルチシグを使いこなしているのです。

マルチシグと仮想通貨

仮想通貨取引にはビットコインアドレスという口座番号のような仕組みがありました。取引を日常的に行っている人はわかると思います。マルチシグは、この口座番号管理に使うわけではありません。仮想通貨を取引する、あるいは送金するなどの仮想通貨を動かすときにはパスワードなどの鍵が必要になります。ここの鍵が2つ以上設定されている状態をマルチシグと呼んでいるのです。仮想通貨取引ではこの鍵を3つ設定し、実際に取引するときにランダムで選ばれた2つの入力が正しかった場合に、正当な取引として認められるという仕組みを採用しています。この仕組みは「2 of 3」と呼ばれ、一般的に2つの鍵を設定するよりも、セキュリティ効果は高いといわれているのです。
また、この「2 of 3」には面白い仕組みがあり、利用者が2つ、取引所が1つ設定する場合もあります。この場合は、利用者は自分が設定した2つの鍵を使えば自由に取引が出来ますが、取引所は1つしか知らないため取引を行うことが出来ません。結果として、取引所がハッキングされたとしても、利用者の口座やその中に入っている資産を守ることが出来るのです。

マルチシグが設定されていれば安心といえるか?

マルチシグという仕組みはなんとなくわかっていただけたと思います。それでは、マルチシグが導入されていれば安心といえるでしょうか?これは何とも言えないというのが正直なところでしょう。例えば、先ほどの自転車の件。2つ鍵をしてあるから大丈夫だろうと思いますが、この鍵を一緒のキーホルダーで管理していた場合、このキーホルダーを盗まれてしまえば結局1つの鍵で管理しているのと変わりません。そうです、マルチシグで管理しているといっても、管理体制がどうなっているか明確にわからない限り、私たちのセキュリティに対する心労は変わらないのです。
また、電子上のマルチシグは、その設定を2つ以上忘れてしまった場合、対応が出来なくなってしまいます。取引所が知っている鍵は「2 of 3」である場合は1つ。最低1つは利用者のほうで把握しておく必要があります。また、マスターキーを設定し、それをまた別のところで保管しておくという仕組みを導入しているところもありますが、それはそれでセキュリティとしてどうなのかという問題も出てきます。

お金とセキュリティの問題は一生付きまとう

結局のところ、これさえあれば安心!という仕組みはないのでしょう。ハッカーや悪意ある人たちの手口も日々変わってきます。そのため、今は最先端のセキュリティです!と謳っていても、1年後がどうであるかは誰にもわからず、利用者もセキュリティのことをある程度知っておく必要がありそうです。お金とセキュリティの問題から私たちが解放されるのはなかなか難しそうですね。

年間100回美術館に行ける生活を目指して日々何かしている、のんびり屋ライター。
金融・投資・ビジネス・芸術・カウンセリングなどを手掛けている。
仮想通貨については2017年から本格的に勉強を始める。
小さな資金で実際の取引も経験中。「何でもとりあえずやってみる」の意識が強い。

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