東京金融取引所もビットコイン先物取引の上場を検討

アメリカの先物取引所や証券取引所で、ビットコイン取引がされたが、2017年12月に入り、東京金融取引所もビットコイン先物取引を検討すると発表した。

東京金融取引所の最高経営責任者(以下、「CEO」)である太田省三氏は、2018年1月からビットコイン先物取引を検討するためのワーキング・グループを立ち上げるとコメントしている。

現時点では、日本における仮想通貨取引は改正資金決済法に基づいて規制されている。金融商品取引法が定める金融商品として、仮想通貨が認められれば、先物取引を行うことが可能になると東京金融取引所は考えているようだ。

東京金融取引所は、先を走るナスダックやシカゴ・マーカンタイル取引所の後を追う形になり、日本における法改正なり、法解釈の変更を待つ必要があるが、自分たちでできることをワーキング・グループで検討し、準備しておこうということだろう。

東京金融取引所の太田CEOは、「ワーキング・グループの中でさまざまな議論を行い、ビットコインが置かれている現状や今後の価格などの見通し、日本においてどのようにすれば仮想通貨の先物取引が根付くかなどを勉強していく」とも述べている。

現時点で、東京のいくつかの店舗やインターネット・ショップなどでビットコイン決済が行われているが、取引上限が設けられているなど必ずしも使い勝手が良い状態にはなっていない。

東京金融取引所で2018年からワーキング・グループが結成され、行われた議論や勉強会の内容が公開されることを期待するが、日本でもビットコインの先物取引が行われれば、仮想通貨投資の選択肢が増えることになる。

アメリカの大手投資銀行であるゴールドマン・サックスもビットコイン取引への参入を検討していると報道されており、日本の金融機関が今後仮想通貨取引に対してどのような対応をするかも注目が集まっている。

ビットコインの送金手数料は銀行手数料よりも高い

日本経済新聞などの一部メディアで既に報じられているが、ビットコイン価格が10,000米ドルを突破したことによって、既存の銀行を使って法定通貨を国内送金するよりも、仮想通貨取引所などでビットコインを送金する手数料の方が高くなっている。

こちらのサイトで11月29日に掲載した記事「ビットコイン価格が10,000米ドルの大台を突破!」でもお伝えしたが、既存の金融機関が独占していた法定通貨決済が抱える問題の解決策として、2008年にビットコインがサトシ・ナカモトによって提唱された。

法定通貨の送金手数料が高く、銀行システムを経由することで発生する長い決済時間がビットコイン誕生の背景にあったわけだが、現在のビットコイン価格では、銀行を使って日本円を国内送金するよりも、ビットコインを送金する際の手数料の方が高くなっており、決済時間も現時点で10分以上かかってしまっている。

現在のビットコイン価格の状況をバブルと見るかどうかは皆様次第だが、9月11日に掲載した記事「アメリカの不動産バブルを経験した元外資系金融マンがビットコインがバブルなのか考察してみた」も参照頂ければ幸いである。

チューリップ・バブルは最後の3カ月で200倍に急騰

海外の投資家の中には、「ビットコインは50,000米ドルを目指す」という強気発言をする人などが出てきているが、これらはポジション・トークが入っており、冷静に判断することが必要だろう。

ビットコインがバブルであるかどうかは誰にも分からないが、人類が過去に経験したバブルを調べてみると、「予想したよりもバブルは長く続き、ある時点で一気に弾ける」傾向にあることが分かる。

17世紀にオランダで発生したチューリップ・バブルの場合、最後の3カ月の上昇幅が一番大きく、200倍に急騰したことが確認されている。

チューリップとは違って、ビットコインの場合、東京で決済手法として使える店舗やレストランなどが増えており、通貨として利用することが可能になっている。

ただ、前述の通り、これから先物市場が整備されることによって、金融関係者が巨額の資金を投入して、「ビットコインの売り」から入ってくる可能性があるため、個人が仮想通貨に投資する場合、余裕資金で行うことがより重要になってくるだろう。

レバレッジをかけた形で仮想通貨の信用取引を行うと、うまく行った際の利益は大きくなるが、逆に相場が動いた時に大変な額の損失を計上するリスクが出てくる。この点を踏まえて、仮想通貨と向き合うことがポイントになってくる。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

linea

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする