ベネズエラがオイルコインの使用を推奨


産油国として知られているベネズエラが、先日行われた国際的なサミットにおいてオイルコインの利用を進める…といった一幕がありました。
この発言の影には一体どんな意味があるのでしょうか?

大統領がサミットで発言

先日行われたALBA-TCP(反米の姿勢をとる左派国家の国際組織)の会議において、ベネズエラのマドゥロ大統領が同組織に加盟する10ヶ国に仮想通貨のオイルコインを利用するように進めたことが明らかになりました。
ALBA-TCPの加盟国は、ベネズエラの他にボリビア・キューバ・エクアドルなどカリブ海からアフリカ大陸と広域に渡る上に通貨や貨幣価値もバラバラです。
マドゥロ大統領はその状態を改善し、共通通貨としてオイルコインを導入することで加盟国間の取引を活発化させたいと考えているようです。
しかしベネズエラは仮想通貨の取引を規制しており、法務局は「仮想通貨は非合法だ」としています。

オイルコインって?

マドゥロ大統領が利用を推進したオイルコインとは どんな通貨なのでしょうか?

一説にはこれはディールコインなのではないか?と言われています。
ディールコインとは中東の原油の価格を守るために、アラブの王族が韓国に開発を依頼して生まれた通貨とされています。
原油価格はアメリカの影響を受けやすく、近年では低下が著しく不景気になる産油国も少なくないそうです。
そんな状況を打破してアメリカに関係なく、適正価格で取引をするために生まれた…と言われていますが、ブロックチェーンを使用していない・開発元が怪しい・詐欺に使われている…などの悪評が多く「詐欺コイン」だと言われることも多いのです。
しかしニュースを見てみると、ベネズエラのデジタル通貨担当がオイルコインの発行準備を進めているといった文章もあるので、新しくコインを作っているのかもしれません。

しかし、もしこの指摘が本当ならば、なぜそんな怪しいコインを使いたがるのでしょうか?

ベネズエラの状況

日本でも報じられることが多いのですが、ベネズエラは現在国内の経済が危機的な状態にあります。
2014年に原油価格が大きく下落してからは、ベネズエラはその影響をもろに受けています。
それはもはやただの不景気という言葉では片付けられない規模になっており、対外的な負債が増えるにつれて国内ではインフレも急加速しています。
インフレ率は年700%だとされておりベネズエラでは自国の通貨への不信感が強まり経済が回らず、食料品から医療品まであらゆる物資の不足が深刻化しています。
そのため国民はビットコインなどの仮想通貨に資産を変える人が続出し、投機目的ではなく物を得るために仮想通貨を利用するケースが多発しています。

この事態を受け、ベネズエラ政府は幾度も仮想通貨へ規制をしてきました。2018年1月には国民議会で仮想通貨を全面的に禁止しています。
しかしベネズエラ国内でのマドゥロ大統領への抗議は日々過激化しており、大統領選が4月に前倒しされることになりました。
マドゥロ大統領は再選を目指して立候補することを明らかにしているので、大統領選のために経済的な実績を作るという狙いがあるのでしょう。

デジタル化が進む経済

このまま行けばベネズエラはデフォルト状態に陥るだろうと、多くの人が予想しているところでしょう。
もしもIMFが補助の条件などを出せば、国民の中での仮想通貨の需要はより高まることだと思います。
2012年、2013年に起きたキプロス危機が思い出されますね。

これまでにも、原油価格は高騰と下落を繰り返してきました。
今がちょうど谷の時期なのかもしれませんが、その影響を食らって生活もままならないのではたまったものじゃありません。

ベネズエラ経済は危機的状況にありますが、一刻も早い改善が望まれます。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

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