【ベトナム】大学はビットコインを受け付ける、しかし政府は…

ビットコインで学費を支払うことができる大学は、スイスをはじめとして少しずつ増えてきましたね。
このたびさらにベトナムで、ビットコインでの学費支払い受け付けをスタートする大学が増えるかもしれません。
ですがちょっと前途に難があるかも…。

ベトナムのとある大学はビットコインで学費を受け入れる姿勢

ハノイとダナンにホーチミンの3都市にキャンパスを持つFPT大学の学長であるルチュオン・トゥン氏は、学費の支払いをビットコインで受け付けるといった内容の声明をFacebookの公式ページで明らかにしました。

ただしこれらは今のところ外国人留学生に向けたもので、通貨規制のある国に住む学生でも学費を納入できる手段として取り入れる予定です。
同大学では暗号化通信・金融・経営管理・銀行業務の研究を進めるために国内外から優秀な生徒を集めたいと考えています。
ですが留学生の数はそれほど多くなく、現時点で100人総生徒数の1パーセント程度にとどまっています。
特にナイジェリアなどアフリカからは海外への送金が難しいこともあり、それらの国に住む学生もビットコインを使えば安全に大きな金額を授受できます。
アフリカのほかにも、中国・インドネシア・パキスタン・アルゼンチン・トルコなど海外送金に細かなルールや制限がある国は結構あります。
ビットコインを取り入れることでより多くの留学生を誘致するほかには、先進的な大学であることをアピールすることができます。
トゥン学長は「IT教育に特化した学校においてビットコインを導入するのは当然のことだ」とコメントしています。

しかし政府はビットコインを禁止している

大学が進歩的な姿勢を見せる一方で、SBV(ベトナム国営銀行)はビットコインをはじめとした仮想通貨を禁止する枠組みを取り決めました。

また、この規定はベトナムのグエン首相の要望によるものだそうです。
「法律の規定に基づいて、ビットコインおよびその他の仮想通貨は、ベトナムでは合法的な支払手段ではない。ベトナムでは、ビットコインの発行・供給・その他同様の仮想通貨の支払い手段としての使用を禁止する。」
とは、SBVの公式な生命です。
さらにベトナムでは禁止を促すだけでなく、ビットコインを支払い方法として使うと1億5,000万から2億ドルの罰金、起訴の対象となる可能性がある。との厳しいルールを決めました。

かなり厳しい規制のようにも感じますが、アジアの国々の中ではインドネシアが同じく仮想通貨での支払いを認めていません。タイはICOに規制はあるもののベトナムまで厳しく律している印象はありません。

今後はどうなる?

FPT大学は今後留学生だけでなく、国内の学生も利用できるようにしたいと考えています。
ですが大学はビットコインを使った支払いに対して厳しい規制を設けるベトナムで、どういった形で支払いを受け付けるのでしょうか?
ひとつは、学生がビットコインで送金してからベトナム国内でドンに両替する方法。
ふたつめは、学生が大学のウォレットにビットコインで「寄付」をして大学がその生徒に奨学金として学費を支給するといった方法です。
これならば支払い自体にビットコインを使っていないため、莫大な罰金を支払う必要はありませんね。

新興国としてあらゆる法律やインフラ整備が進んでいるベトナムですが、依然として不整合な法令、制度と運用が剥離しているなどの問題も残っています。
中央政府が対応しきれないため一元的にビットコインなどの仮想通貨を禁止しているという意見もあります。
特に仮想通貨の扱いは本当に短いスパンで二転三転しているため、今後状況が変わる可能性は十分にあります。
国家運営の大変さはそれぞれにあるでしょうが、学生が自由に学ぶチャンスを得られる機会が増えるといいですね。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

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