サトシ・ナカモトの夢を叶える仮想通貨が遂に誕生?

サトシ・ナカモトの夢を叶える仮想通貨が遂に誕生?

日本で仮想通貨と言えば、ビットコインの知名度が圧倒的であるが、海外では仮想通貨としての評価としてイーサリアムやリップルの方が高いケースがある。

新しい仮想通貨を提供している業者の中では、イーサリアムのプラットフォームを利用するところが多く、ビットコインのプラットフォームを使っているところはあまりないのが実情である。
日本の大手インターネット専業金融コングロマリットは、主要仮想通貨であるリップルを利用して仮想通貨ビジネスに進出することを表明しており、金融の専門家やブロックチェーン技術に詳しい人ほど、ビットコインに厳しい意見を投げかけることが多くなっている。
そんな中、ウェブサイト上でビットコインを糾弾し、「もはや中央管理者がいない仮想通貨ではない」とこき下ろす新しい仮想通貨発行業者が登場した。
その名は、「Skycoin」である。

2012年から準備してきた仮想通貨?

世界中で1,000以上の仮想通貨が存在しており、今もその数は増え続けていると言われている。
新しい仮想通貨の中には、エンジニアが早急に構築したプラットフォームを経由して利用者にサービスを提供し、ICO(仮想通貨による資金調達)で一攫千金を狙うというパターンも散見される。
ずさんな管理やいまいちなサービスを提供してしまうと、その業者が提供している仮想通貨の価格が下落して流動性が落ち、利用者が減っていくため、長期的には資本の論理で淘汰されることになる。
しかしながら、設立したばかりの仮想通貨の場合、玉石混合で利用者や投資家も実情が不透明なままサービスを使ったり、ICOに参加したりすることがあり、バブルのように仮想通貨の価格が膨れ上がって、将来的に暴落してしまうリスクがある。
そんな中、今回紹介する仮想通貨であるSkycoinは、2012年から80人以上のエンジニアがプロジェクトに参加し、満を持して2017年7月からICOを開始した。

クレジットカードやApple Pay並みの決済スピード?

2008年にサトシ・ナカモトという謎の人物によって、ビットコインの構想が論文で発表された。
サトシナカモトがビットコインの必要性を唱えた理由の一つに、法定通貨の不便さと決済時間の遅さ、送金手数料の高さがあったとされる。
2009年からビットコインで実際に決済が開始されたのだが、当初は取引量が限られていたこともあって、サトシ・ナカモトの言った通り、スピーディな決済と低コストの送金が可能だった。
ビットコインなどの仮想通貨を利用すれば、日本から見て地球の裏側にいるアルゼンチンに住んでいる人に対しても、瞬時に低コストで送金が可能になった。
従来の金融機関経由の送金のような高い外国為替手数料や着金手数料(リフティング・チャージ)を求められることもなく、受取人が自分の銀行口座で入金を確認するまで数日かかるようなことが仮想通貨ではなくなったため、この10年でビットコインなどは世界中で流通が急増することになった。
しかしながら、ビットコインの利用者が大幅に増えたことにより、送金コストが上がり始め、決済に数十分かかることが起こりだし、サトシ・ナカモトが考えていた理想とは異なる状況に陥りつつある。
Skycoinは、現在のビットコインが抱える問題を解決するとしており、決済は数秒で完結し、クレジットカードやApple Pay並みのスピードで取り引きが完了するとしている。

サトシ・ナカモトの夢がついに叶う?

Skycoinは、サトシ・ナカモトの論文に書かれていたことを実現するために設計され、ビットコインの問題を解決するために設計されたとウェブサイトで高らかにうたっており、インターネットの新しい革命を加速させるとしている。
また、Skycoinはプライバシーを保護するための技術を駆使しており、「誰が、どこに、いくら送金したか」などが分からないよう複数の取引を混合させる仕組みを採用するとしている。

2017年8月にビットコイン分裂が現実のものとなり、ビットコイン・キャッシュが登場した。
ビットコイン分裂の背景には、急増する取引と価格高騰があったとされる。
中央管理者がいないビットコインの取引量が多くなりすぎると、決済に時間がかかり、送金手数料も高くなってしまうというジレンマがある。
ビットコインの利害関係者の一部が、分裂によって問題解決を図ったわけだが、仮想通貨が抱えている課題を露呈する結果になり、サトシ・ナカモトが考えていた理想から遠く離れた状態にビットコインはあるとSkycoinは主張している。
Skycoinプロジェクトの開発者によると、「Skycoinは、単なる仮想通貨ではない」らしい。
Skycoinは個人間のネットワークを本当の意味で構築し、インターネットが置かれている状況をより良く改善させる可能性を秘めていると言う。
今後、Skycoinがビットコイン並みの知名度と流動性を手に入れるかどうかは不明だが、その場合でも、瞬時の決済と低コストの送金を維持していれば、サトシ・ナカモトの夢が叶ったと言えるのかもしれない。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

linea

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする