ありそうでなかった「Wifiのシェアリング・サービス」がブロックチェーンで可能に?

ありそうでなかった「Wifiのシェアリング・サービス」がブロックチェーンで可能に?

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、政府は年間4,000万人の外国人旅行客を日本に招く構想を掲げている。

東京の街を歩いていると、外国人観光客に道を聞かれたりすることもあり、海外から来日する人が増えていることを実感する。
日本に来る外国人が不便に感じる点として、英語が通じにくいことなどに加えて、「Wifiがつながる場所が少ない」というものがある。
最近は、地方の旅館などに行っても、Wifiでインターネットにつながるところが出てきており、東京であれば、区立図書館などでもWifi回線が飛んでいるところが出てきている。
ただ、海外の主要国に比べると、日本はWifiが使えない場所が多く、2020年に向けて、この点は改善の余地があると思われる。
そんな中、ブロックチェーン技術を活用して、Wifi回線をシェアするサービスを提供する企業が登場した。
それが、今回紹介する「BY WiC」である。

既にあるものに投資をする?

BY WiCは、2017年9月1日から10月15日の間でICO(仮想通貨による資金調達)を行う予定であり、「Wi Coin」というトークンを発行する予定である。
主要仮想通貨であるビットコインやイーサリアム、ライトコインでWi Coinを購入することができる。
BY WiCによると、Wi Coinに投資することの最大の利点は、「既にあるものに投資する」ことであるそうだ。
BY WiCのウェブサイトに分かりやすい説明用の映像が掲載されており、そこで海外旅行時の例が出されている。
BY WiCでWifiユーザーが回線をシェア外国人が観光で来日した際、インターネット回線を常時使いたい場合は、レンタルWifiなどを借りるケースが一般的である。
しかしながら、レンタルWifiはコストが高くなりがちである。
かと言って、言葉が通じない日本で無料Wifiが飛んでいる施設を探すのは時間がかかり、非効率である。
そんな時、頼りになるのがBY WiCである。
BY WiCのアプリをインストールしたスマートフォンがあれば、今いる場所で利用することが可能なWifiがたくさん提示される。
利用者は、使いたいWifiを選んでクリックし、BY WiCのトークンであるWi Coinで購入する仕組みである。
わずか、3クリックでWifiが利用可能になるという分かりやすいシステムだ。

レンタルWifi業者にとっては脅威?

BY WiCの利用者が増えれば増えるほど、レンタルWifi業者のビジネスがなくなってしまうため、大変な脅威になるだろう。
BY WiCのウェブサイトによると、ブロックチェーン技術を活用してWifiのシェアサービスを提供している業者はまだ現れていないということだ。
BY WiCはこの分野で最初の参入者ということになり、早い段階でWifi回線をシェアする提供者を大量につかんでしまえば、一気に市場を独占できる可能性を秘めている。
BY WiCによると、潜在的な利用者は世界中に5,000万人いるとしており、早い段階でWi Coinに投資をすることで、将来の高い値上がりを期待できるとしている。

Wifi回線提供者は損しないシステム?

By WiCは、Wi Coinのことを「現実の世界で利用することができ、本当の価値を提供することができる数少ない仮想通貨」と自画自賛している。
By WiCの創業者であるロナルド・サオ(Ronald B. Sao)氏は、インターネット・テクノロジー業界で10年以上の経験を持っており、By WiCのサービスについて「(ビットコインが提唱された)2008年以来、仮想通貨業界が待ちわびた衝撃のアプリ」と紹介している。
仮想通貨を紹介しているウェブサイトの多くは英語であり、じっくりと読まなければ仕組みが理解できないものがあるのだが、By WiCのホームページの説明は、たしかに分かりやすかった。
私自身が自分のWifiを使って常時インターネット回線につながっており、近くにWifiを使いたい人がいれば利用してもらい、それによってWi Coinがもらえるのであれば、うまみがあるのではないかと感じてしまったくらいである。

Wi CoinのICOが予定通り行われれば、By Wicのサービスは2017年10月から開始される予定である。
私はWi CoinのICOに投資する予定はないが、Wifi回線の提供者としてならばBy WiCに参加してもよいと感じている。
最近は日本でもカーシェアリングやシェアハウスなどが普及しており、シェアリング・エコノミーの拡大が新聞やテレビなどで毎日のように報道されている。
By WiCのサービスもシェアリングの一種であり、Wifiを利用したい人のニーズを満たしながら、Wifi回線をシェアしてもよい人に収益を与えるというWin-Winの関係を構築しようとしている。

コインマン

日本初の仮想通貨評論家「コインマン」として活動する元外資系金融マン。債券ブローカーとしてニューヨークで勤務し、東京では当局対応として金融庁と対峙したリアル半沢直樹。
毎朝4時に起床し、仮想通貨ニュースを執筆する日々を過ごしている。フランスに留学していた親仏家であり、ヨガインストラクターを目指していたヨガマニアでもある。

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