アンチペトロ!ZCASHがベネズエラを救う?


ベネズエラで政府主導で誕生した「ペトロ」。
初の国家レベルで行われる仮想通貨発行で、国際的にも大きな注目を集めました。
しかし、スムーズにはいかず問題点が次々浮き彫りに…
そんな状態でSOSを受信したのは匿名コインのZCASHでした。

▽そもそもペトロって?

ペトロは2017年12月に、ベネズエラの大統領であるニコラス・マドゥロ氏によって明らかになった仮想通貨です。
2018年2月20日に発行されました。
政府はこのペトロ発行により6億ドルの資金調達を目標にしています。

価格はベネズエラの石油に連動して付けられ、将来的には実際にある石油資源をトークン化して取引できる見込みです。

レートは1ペトロに対して原油1バレル。発行上限は1億ペトロです。

石油価格はアメリカの意向に大きく影響され、これまでも十数年〜数十年単位で下落と高騰を繰り返してきました。
2014年からはアメリカのシェールオイル増産などの影響もあり、原油価格が落ち込んでいます。

ベネズエラは南米でも有数の産油国としてしられていましたが、近年の原油安とアメリカによる経済制裁によって国内の経済は混乱が長く続いています。

一見すると、国内の経済を活性化させるために有効な方法のようにも感じます。
国の産業が盛り上がるかもしれませんよね。
でも、このペトロは問題点がいくつもあるんです。

・交換できるのはボリベルのみ

先ほどペトロは石油をトークン化して取引できる見込みだと書きました。
しかし、これはあくまでも見込みで現時点で政府はペトロとの交換は保証していません。
交換できるのは自国通貨ボリベルのみ。ちなみにボリベルは500%を超えるハイパーインフレにより、すでに通貨としての価値はほぼありません

・アメリカ人は購入できない

経済制裁をしていることもあり、アメリカ居住者が被制裁国に資金提供をすることはできません。

アメリカの経済アナリストは、ペトロ発行について「テクノロジーを利用しただけの国債発行だ。」と批判しています。

事実、ベネズエラの知識層や周辺国の富裕層をペトロには冷たい視線を向けているようです。

▽Zcashが窮地を救う!?

そんなベネズエラに住む人からZcashのCEOにある要請がありました。

「アメリカドルに交換する仲介通貨としてZcashを使いたい」というものでした。

急激に変動する自国通貨ボリベルを、国民はとっくに見放していたのです。
安定した通貨としてアメリカドルに交換する人が続出し、政府はドルとボリベルの交換を禁止しました。

そこで、人々は闇市場で割高なレートでドルを買い、ベッドや家具の隙間に保管していたのです。

そんな状態を知ったZcashのCEOは、ATMでZcashを使えるオプションを設定しました。

メキシコで生まれたAirTMというATMは、自国通貨が不安定な人のために安定してドルが手に入るように設計されています。

彼等がアメリカドルに交換する際に、zcashを仲介することで取引は匿名化され安全にアメリカドルが手に入ります。

▽どんな展開になる?

依然として混乱が続くベネズエラでは、生活必需品も買えないということが珍しくないようです。

一刻も早く国内の安定が望まれますが、一方で気になるのは国の基本的な仕組みです。

原油国であるベネズエラは好景気と不景気を繰り返してきました。マドゥロ氏はたしかに、国民を顧みない独裁者であるかもしれません。
しかし同様の事態はこれまでに何度も起きていることから、もっと根本的なもの、国や政府の基礎工事が必要ではないかと思います。

ZcashとAirTMはベネズエラの人々に安定してドルを供給するだけでなく、ボリベル取引を行える企業を世界中から募集しています。

通貨の需要があれば価値も上がります、一般企業レベルではすぐに国は動かせないかもしれませんが大切な動きですよね。

英語/美容/ダイエット/健康/映画/音楽がメイン。ライター等を勉強中。

linea

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